snow snow snow 2（ × Snow Man ）

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唇を突き出したこーじの顔がさらに急接近。


もちろん、コージは俺と本当にキスをしたいわけではない。
そんなことはわかっている。

これはコージのその場を笑いに持っていくための行動だ。

ただ、コージの場合、
キスなんて抵抗なしにできることは横アリで証明されているわけで・・・。

おぉ・・・俺の唇の危機だ。



「なになに？？なにしてるの〜？」

目黒と二人、離れた場所で遊んでいたラウールまで、
なにやら楽しそうだと寄って来た。

「ラウ！！ダテ様、後ろから羽交い締めにして！！」
「はぁ〜い♩」

ちょ、待て。
いや、ラウール楽しそうに尻尾振って俺の後ろに回り込むなって。
いくら俺が力持ちとはいえ、自分より背の高い二人相手は無理だ。

がっちり捕まえられてしまった体。
それでも、コージの肩を押し懸命に顔を背ける。


「わかった、わかったからぁ、、、」


力尽き、観念しかかったその時、
ドアの方からパンパンっと、大きく手を叩く乾いた音がした。


「はい！！お遊び終了！！」


入って来たのはうちの風紀委員(のようなもの)阿部。
コンビニでも行っていたのだろうか、お菓子の入ったビニール袋を提げていた。



「うるさいよ。声、廊下まで響いちゃってるから。」

しーっと、人差し指を立てて、静かにしましょうのポーズ。

顔はにっこりとした表情をしているけれど、語気が強め。
少し、本気で怒っているのがわかる。

ラウールもコージもその気配を感じ、さっと俺から手を離した。


ab「もう、ラウール以外は子供じゃないんだから。」

ru「僕も子供じゃ・・・。」

ab「子供だから騒いでいるんでしょうが。」

kj 「・・・すみません。」

ab「ほら、撮影順。今、ふっかと照、撮ってるから、次はラウールとコージと目黒だよ。」



早く行けと言わんばかりに手のひらをシッシっと動かした。
阿部に怒られたくない一心で、そそくさと控室を早く出て行こうとする３人。



「ごめん、あべちゃん。俺のせいなの。俺が悪いの。」

なんて、また泣きそうな顔で佐久間が言うから火に油。
阿部はこう見えて、裏では佐久間に一番甘い。

シンメゆえか、佐久間のことを尊敬しているせいか、
大概、いつでもどこでも佐久間の味方だ。



「佐久間に怒ってるわけじゃないから、ね。」

なんて、優しく佐久間の頭を撫でつつ、
氷のように鋭い目線を俺に向ける。

いや、一連の騒ぎは俺のせいでもないからな。

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