21話 ページ21
次の日、氷浦に声をかけられたのは、練習が終わって片付けをしている時だった。
「A。」
昨日と同じく、どこか不機嫌に見えた。
「もしかして、吹雪さんと付き合ってるのか？」
予想外の質問に、一瞬固まった。
「え…そんなわけ、ないじゃん。」
私は氷浦のことが好きなのに、なんて心の中で呟く。
「なんで、そんなこと聞くの？」
「だって、最近仲良いし、昨日は下の名前で呼び合ってたし…。」
私の記憶の中で、こんな
だから、どんな解釈をすればいいのかわからない。
「苗字で呼ばれるのが慣れてないから、名前で呼んでって言われたの。それだけだよ。」
ありのままを話しても、氷浦の表情は晴れない。
「なんだよそれ。俺たちも、他のマネージャーも、吹雪さんって呼んでるだろ」
氷浦の言う通りだ。黙る私をよそに、氷浦は続ける。
「それに、仮にAの言う通りだとしても、吹雪さんがAのこと下の名前で呼ぶ必要あるのか？」
なんで、私は氷浦にこんなこと言われなきゃいけないんだろう。
「…どうして、氷浦がそんなこと聞くの？」
私のこと、なんとも思ってないくせに。
そう思うと泣きそうになって、拳を強く握った。
こらえろ、私。
「私が誰をどう呼ぼうと関係ないでしょ？」
拳はきつく握ったままなのに、涙が溢れた。
「A」
泣き顔を見られたくなくて、走って逃げた。
心臓がはじけそうだ。
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ゆい - キャー (2020年2月15日 13時) (
レス) id: 2c2dc05fa8 (このIDを非表示/違反報告)
◎SaE(プロフ) - ぴーすけさん» そうなんですね笑 ええ！怖い話面白いじゃないですか！苦手なんですか…わかりました！わざんざコメ返しして下さり有難うございました！またどこかで！！ (2019年10月6日 23時) (レス) id: 522d62b950 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - ◎SaEさん» 多少黒歴史なので恥ずかしいです。（笑）でも、記憶に留めていただいて、そんなことまで言っていただけて本当に嬉しいです！こちらこそありがとうございます！！私、怖い話大の苦手なんですよねえ（汗） (2019年10月6日 20時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
◎SaE(プロフ) - ぴーすけさん» 霧野咲って見覚えあるな、と思いまして笑 よく考えたら作品沢山読ませてもらっていました。イナイレ こんなにハマったのも霧野咲さんの作品を読んだことも一つだと思います、有り難うございました！あと私もイナイレシリーズで怖い話書いてます。良ければ是非！ (2019年10月6日 5時) (レス) id: 522d62b950 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - ゆーみやンさん» ありがとうございますっ！！！ (2019年10月4日 22時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーすけ | 作成日時：2019年9月16日 11時
