信 ページ9
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「なあツム?」
少し時は戻りまして俺はツムの所に
泣いてはおらんかったけどえらい複雑そうな顔しとった
「A多分もう狙われ始めたで」
「そんなん知っとる
俺はあんなこと言っとらん」
そりゃお前の顔見りゃ分かるし、どんだけ大事に思っとるのかも分かっとる
「こんなことが起きてもまだ言わないでおるんか」
多分Aは俺らがツムが避け始めた原因を知ってるって分かってる
「正直、言ったとしても言わんかったとしても結局変わらん」
俺は首を傾げる
そしてツムは続ける
「俺が1番にAを守りたいんや
でも俺はクラスちゃうからずっとそばにおることも出来ひん」
「意外と普通なことやったわ」
「ああ？？」
まあでもここでいつものツムじゃ言わなさそうなこと言われてもあれだったんやけど
意外と普通なことで俺は安心した
「しょうがないやんクラスとか
決めるのは先生やしな」
「だからお前が見られへん時は俺が見といたる
こういう時やろ助け合いって」
後々自分でもくさいセリフ言ったなとは思った
そんでもっていつもならここで“何言っとるんだ!!Aを守るのは俺や!!”って喧嘩が勃発するんやけど今回は……
「サムが守るっちゅうのは癪に障るけどAのためやもんな」
珍しく納得したツム
やっぱAのこととなると大人しくなるんやな
「じゃあサム、クラスのことは頼んだ」
「任しとき」
「Aの子と泣かしたら許さへんからな」
「それはこっちのセリフや
お前もう何回泣かしたと思うとるの」
ｷﾞｸｯ!??
俺が言った途端固まったツム
どんだけ心当たりあるんや
「さてサムよ
授業が終わるまでまだ結構時間あるけどどうする」
「今更行ってもあれやし終わるまでここいよか」
「せやな」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
侑と治の青春ストーリーになってる…()
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作者名：氷浦柊良 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hiura02141/
作成日時：2020年1月31日 13時
