ヒガンバナ【松川一静】

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貴方side

「あ、そーだ
しーちゃんしーちゃん、転校生来るって」

………え？

『転校生？』

「そ、転校生」

「男子？女子？」

「女子」

へー女子かー

「明らかにAのテンションが上がってんなこりゃ」

なんで分かるのか知らないけど、テンションは上がったよね

顔面偏差値が高いからって絶対バレー部来るパターンでしょ

はぁ〜考えただけで眠くなってきた

「おいお前寝るな」

『眠いんだもん』

そう言って机につっ伏す

「もうすぐHR始まるというのに」

「もう松川呼んで教室連れてってもらお」

·

「はーい松川連れてきた〜」

「啓太良くやった」

「おーいA起きろ〜」

うーーんなんか一静の声が聞こえるような…？
でも眠い…

「しょうがない」

ｶﾞﾀｯ

へ？なんか体が浮いた…

『なに〜？』

「起きた」

あれ本当に一静だ
夢じゃなかったな〜

「ほら教室戻るよ
自分で歩ける？」

『んー歩かなーい』

そして一静の胸に顔を埋めた
スリスリもしたよ

「ねえ…我が姫？それ寝ぼけて他の男にやってないよね？」

『やるわけないじゃん。一静だけに決まってるでしょ』

「それならいいさ」

そして私の額にキスをした

·

今日の授業全部起きてたの

だから先生とクラスの子にびっくりされた
1番は一静だね
そんなにびっくりしなくても

と言っても授業はあんま聞いてなかったけど

だって

転校生ちゃんの事、気になってるだもん

さて誰に落ちるかな？？

まあ、一静に目を付けたらどうなるか分からないけどね

「(何か始まるかもな)」

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