放課後のキミと(切原赤也) (ページ7)

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丸｢珍し、仁王が居ねぇ｣

屋上に連れてこられたけど
来るまでに沢山の生徒に見られてちょっと恥ずかしかった…

じゃなくて！！！

『あの丸井さん、』

丸｢よく赤也と話す子だろ？赤也んとこに遊びに行ったらキミが赤也の方見てしんどそうな顔してたから、教室から逃げたいのか？って思ったんだよ｣

丸井さんはしょっちゅう赤也くんの所に遊びに来る
赤也くんと丸井さんの邪魔をしたくなくて、私はその時は自分の席に戻っていたけど…

丸｢図星だろぃ？？｣
そう言ってフーセンガムを膨らます丸井さん

こういう所が可愛くてかっこいいって言われるんだろうな…

『あ、ありがとうございます…』

丸｢赤也はまあ確かに人気だけどよ、俺のほうが人気だから安心しろぃ！つーか赤也って最近、お前の話けっこうしてくるんだぜ？｣

『私の話を？なんでですか？？』

丸｢なんでだろうな(笑) でも、お前と話すのが楽しいんだろうな？｣

『丸井さんと話してる時も赤也くんは楽しそうにしてますよ？』

丸｢赤也のことよく見てんだなっ(ﾆﾔｯ)｣

丸井さんから目を逸らした
…否定出来なかった、確かによく見てしまう

丸｢今日さ、練習見に来ねぇ？｣

『…と、突然すぎますね…』

丸｢赤也のテニスやってるとこ見たことねーだろ？見てみたいって思わねー？｣
丸｢あ、でも！！メインは俺の天才的プレーだからな？｣

丸井さんはそう言ってピースをした

テニス部ってお堅いイメージが強かったけれど
こういう話しやすい人もいるんだなぁってほっこりした

『はい、じゃあ見に行きますね』

丸井さんのおかげで心のぐるぐるは収まった
涙も出ていなかった

そして教室に戻った
赤也くんは話しかけてこなかった

でもジト～～ｯｯｯと見てくるから気になってしょうがなかった