放課後のキミと(切原赤也) (ページ6)

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私が話してて赤也くんと話したい人が話せなくなるのは可哀想だ

よし、と小さく呟いて教室に入った

赤｢おい！どこ行ってたんだよ？｣

さっそくきてしまった…
会話を続けないようにしないと！よし！
『あー、えっと他のクラス、うん』

赤｢…？なんか、あった？のか？？｣

いやいや赤也くんなんで突然鋭くなるの？

『なんでもないから』
と返して机に座る
幸い赤也くんとは席が少し離れているからお互い座ってて声をかけられることは無い

すると聞き覚えのある声で｢あーかーやーくーん♡｣と噂の赤也くんを呼ぶ女子2人が見えた

…そりゃ聞き覚えあるよね
さっきの赤也くんのファンの方達だもんなぁ…

赤也くんは自分を応援してくれる人がいるってことが嬉しいのだろう、すごく楽しそうに話してる

なんか、ずるいな
あの雰囲気、見ていたくない、逃げたい

これが私の気持ちだった

私はなんでそう思ったのか分からなくて、
でも教室で赤也くんと先輩達が話しているのを見ていたくなくて

心がぐるぐるしててそのぐるぐるを言葉に表せなくて、廊下に飛び出してしまった

？｢うおっ！？大丈夫か？…！ちょ、ちょっとこっち来い！？｣

なんでここにいたのか分からないけれど
涙目の私を屋上に連れていってくれたのは

赤髪でかわいくてかっこいいと評判の丸井さんだった