放課後のキミと(切原赤也) (ページ2)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:1,216 hit

１ページ2

春、それは新しい出会いの季節
私は今、2年棟に貼り出されているクラス名簿を見ている
『えっと…ご、ろく…あった！』
やっと見つけた私の名前は6組にあった
6組の名簿には去年から仲良くしてくれる友達の名前も何人かあり、これは楽しい1年になるな、なんて思って教室に入ったが…

友A「おい切原てめぇ！ずりいぞそのアイテムは！」
赤｢へっへーん！昨日徹夜して手に入れたんだぜ！｣
友B「切原だけじゃねぇぞ！オレも頑張ったんだぜ！」
赤｢なんだよお前もかよ！自慢したかったのにぃ！｣

うちの校則ではゲームの校内での使用は禁止されている
でも、教室に入るや否やゲームをしている数名の男子がいる
その中には校内イチ有名なテニス部のエースである(らしい)切原赤也くんがいた

彼らとは話したことはないけど、校則というものがある
ダメなものはダメだ！注意して、先生に見つからないようにしないといけない

『あの、』
赤「ちょっと待って！今いいとこだから！」
『いやだから、それの…』
赤「待てって！すぐ終わらせっから！」

なんだこいつ、話を聞くことすらできないのか！？
プチッと私の何かが切れた

『声をかけているのだから一旦手を止めて聞くべきでしょう！！！』

新学期早々やってしまった…
こんなに声を荒らげるなんて…しかも話したことのない男子の前で…！
あぁもう！私ってばなんて事を…！！

後悔の念と葛藤していると怒鳴られてポカンとしていた切原赤也くんが笑顔で
赤｢お前って…真田副部長みてぇだな！｣
と、言ってきたので更にムカついたからゲームを奪い取って教室を出た

真田副部長とは、テニス部3年の真田弦一郎さんだ
あのガタイがよくて声が低くて古くさいような人

女子に対して言うことじゃないだろう！失礼な発言じゃないか！？
ガタイがいいと言われて喜ぶ女子は基本いないだろう

『殴ってやろうかと思ったけどよく耐えた私』

そう呟いて、切原赤也くんが持っていたゲームを持ちながら職員室の担任の席へ向かった

そして放課後に切原赤也くん含めた男子数名がしっかり担任から怒られていたらしい(友達談)