されど死神やっぱ死神、２４話 ページ25
※天使主じゃなくて人間主です。現代のお話です。
ちょっともう疲れた。勉強とか人生とか。
風が冷たい。屋上で靴を脱ぎ、下を見下ろす。「アハハ」と乾いた笑い声と共に冷や汗が出た。もう、終わる。そう思って足を踏み出そうとした時、後ろからのやたらと間延びした声に足を止めた。
「あのさー、止めてくんなーい？」
「え...？」
振り向けば、真っ黒い羽毛の羽、腰辺りから生える黒い尻尾、黒髪黒目の高校生ぐらいの女の子。その手には、大きな鎌が握られていて...そう、死神を象徴する鎌。
「ひィッ！きゃあ...！！！」
「危ないじゃーん。自さつとかー、マジ処理めんどーだから止めて欲しいんだけど？」
恐怖で後ずさり、落ちかけた私の腕を死神が引っ張り、安全な所まで連れてかれた。
「自さつとかさー、確認するけど、黒歴史捨てた？」
「捨ててねッスわ」
「身内に見られて感想はー？」
「即刻燃やしてきます」
「これから面白いアニメとか漫画増えるよー？」
「うっわ観たい」
「バンピースも終わってないよー？」
「死んでる場合じゃねぇ」
なんて呑気な会話。死神と話している内に、私の心の闇は浄化されていくような。辺りがもう暗くなって、自分は何していたんだと泣きそうになってきた自分を見て、死神は「生きて頂戴」と笑った。ギザギザの歯に恐怖を感じたものの、彼女は可愛らしかった。
それから時が過ぎて、家庭も持ち、幸せな人生を謳歌していた私の前に
「そろそろ時間だよー？」
死神は現れた。またあの時のように、恐怖を感じる笑顔で彼女は言いのけた。
「もう充分生きたんだから、頂戴よ」
(だって死にたかったんでしょー？)
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銀理(プロフ) - サトリさん» 全然イケます！！こんな奴の嘆きにリクありがとうございます！バイオハザードですよね？ (2017年5月9日 23時) (
レス) id: f344d7c9d7 (このIDを非表示/違反報告)
サトリ(プロフ) - リクエストまだいいならバイハザパロ的のってできるー？ (2017年5月9日 21時) (レス) id: 0930e67ec2 (このIDを非表示/違反報告)
銀理(プロフ) - 誰かお話のリクエスト下さい！！！！ (2017年4月12日 23時) (レス) id: f344d7c9d7 (このIDを非表示/違反報告)
ファーストMe - 良かったなー銀理！ウチも気が向いたら見てるから、続けてくれて嬉しいよ(*^^*) (2017年4月10日 16時) (レス) id: d48a818a0f (このIDを非表示/違反報告)
銀理(プロフ) - 白銀少女由希さん» うわぁ初めてコメントされた方ですね！(感涙)こんな作品にありがとうございます。これからも頑張ります、リクも受け付けてます！！ (2017年4月8日 23時) (レス) id: f344d7c9d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：引退より蘇りし駄作者 | 作成日時：2016年9月18日 0時
