テンセーでファーストコンタry、7話 ページ10
私テンセーは5級天使。仲の良い夢は大天使。本来なら、私の階級では大天使と話す事さえ許されない__と言うかできない__。だが仲が良いという事からなのか、夢は私を側に置き仕事を頼む。主にやるのが地獄に言って大悪魔に会議の資料を渡す事。
その仕事が終わり、立ち寄ったのが、以前憎たらしい白銀と出会ったカフェ「雪月花」。何度か行っているので、きっと顔は覚えられているだろう。
「いらっしゃいませ。あ、どうも!」
「?...どうも」
いつもなら「いらっしゃいませ」だけの挨拶が、今回は笑顔で「どうも!」付きと来た。これはかなり覚えられているな。
「ミルクココアで?」
「え、あーそうです。お願いします」
頼むものまで覚えられた。
「いつも一緒にいる大天使の方は、今日は来ないんですか?」
「はい、仕事が忙しいらしいから」
夢まで覚えられてるんだ。そんな事を考え、運ばれてきたミルクココアを一口飲んだ。うん、甘い。
本当は甘いものは好きじゃないんだがコーヒー程苦くなると飲めないし、微糖も微糖なのかって疑いたいくらい苦いし、とりあえず飲めるのがミルクココア。カフェオレは甘い通り越して甘ったるくて吐く。
でも夢はカフェオレ好きなんだよなー。
カップをカウンターに置き、大悪魔から渡された資料に目を通す。本当の所、5級は見ちゃ駄目なんだけど。__あ、地獄の方また税金上がるかもなんだザマァ。__
「あの、」
「...あっ、はいはい。何ですか」
慌てて資料を隠す。その行動に店員は苦笑いを漏らすと、カウンターに「どうぞ」とチーズケーキを置いた。注文はしてないが...。
「いつもご来店ありがとうございます。これは、お礼のお品です」
「、ありがとうございます...」
軽く一礼すると、そばに置かれたフォークをチーズケーキに刺した。チーズケーキって確か、砂糖結構入ってたよな。と感謝の隅で考え、恐る恐る口へと運んだ。
「...っ!」
甘くない。香ばしいチーズの中に砂糖が見え隠れして、甘いミルクココアと一緒だと凄い合う。
「当店のミルクココアは砂糖が多いので、チーズケーキには砂糖を少なくしてみたんです。味が足りないようでしたら、粉砂糖をどうぞ」
可愛らしい笑顔で此方に話しかけてくる店員。ああ、また次回もここに来よう。その時は...
「とても美味しいです、ありがとう」
チーズケーキも一緒に。
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銀理(プロフ) - ファーストMeさん» おやすみなさーい (2016年9月18日 23時) (レス) id: f344d7c9d7 (このIDを非表示/違反報告)
ファーストMe - 続編でクリーチャー出せや。(福沢さんボソッ)(  ̄▽ ̄) (2016年9月18日 23時) (レス) id: ef3ca94e4e (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 銀理さん» 続編いくの? (2016年9月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 1f857ebe9d (このIDを非表示/違反報告)
銀理(プロフ) - まろんさん» 続編でやる (2016年9月15日 22時) (レス) id: f344d7c9d7 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 銀理さん» ワタクシ鬼畜ですからwwそいえば、先ほどテンセーさん描き終わりましたよ。はよ月宮成仏させろやゴルァ (2016年9月14日 22時) (携帯から) (レス) id: 1f857ebe9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:引退より蘇りし駄作者 | 作成日時:2016年5月14日 12時