「夢主がほぼ空気な小説」←

行動力・勇気共に１０の夢主、３５話 ページ43

知識５
体力３
地位４
技術７
勇気１０
行動力１０

それがAのスペックである。今までの経緯を思い返すように、彼女は体力や地位が無くても、持ち前の勇気と行動力で動いてきた。今回もそうである。夜の間は奇襲を避ける為に見張り台がある。その上で今か今かと待ち構え__寝__ている特攻隊の中に最初からいました風に何食わぬ顔で入ってきたAは、速攻、テンセーによって部屋に入れられた。
コイツの行動力は本当に一般天使かと疑ったテンセーは、とりあえず要件を聞く為、共に椅子へと腰掛けた。そして、その話の内容に驚愕したのも無理はない。

「...本当なの？バジルやクロウのイカサマだったり、私と夢の体が持たなかったり、それこそ失敗する確率は...」

「テンセーさん」

動揺するテンセーの問いかけは、Aによって遮られた。

「私達にはこれしか無いんです。それに、２人は嘘をつくような人じゃありません。どうか信じてください、お願いしますっ...」

今日でいったい何人の仲間が死に、敵が死んだだろう。戦争なんて経験した事の無い下級達も、私達も精神的にまいっていた。そこに差し込む１つの光。

確かに、今の私達には、これしか、時間を戻し惨劇を回避するしか方法が無いのだろう。
テンセーは決心した。夢ならきっと了承すると。自分の身朽ちようと成功させると。

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