口無しと三原則、15話 ページ19
「白銀の情報をよこせば、お前に金が入るんだぞ!」
一等級悪魔は銀城にそう叫んだ。
白銀は一等級悪魔の中でも地位が高く、大悪魔からも__白銀は好きでは無いが__信頼されていた。だからか、彼女は他の悪魔達に命を狙われる事が多かった。だが、彼女はプライベートな事は一切公開しない。だから大抵の悪魔達は、彼女と仲が良い、死神の銀城を揺すった。
銀城は頭を横に振った。
「っ、なんでだよ?お前、一等級死神なのに給料が少ないとか嘆いてたろ?白銀の情報をよこせば、毎月だ。毎月安定した金を、俺がお前に渡す。なぁ?」
そんなの信用できる訳無いだろう。私達、お前達は悪魔なんだから。
銀城が頭を縦に振る事は、それから何時間経ってもなかった。等々諦めた悪魔は、盛大に舌打ちをすると、背を向けズカズカと歩いて行った。「また来る」と付け足して...。
ハァと溜め息をついた銀城は、手の平で黒いモヤを出してクルクルと遊んだ。そのモヤは段々と形を明確にして、最終的、大きな死神の鎌となった。彼女は赤黒い羽毛でビッシリの羽を広げ、一等級悪魔へと飛びかかった。
その手には、大きな鎌を持って。
ビシャリ
「また随分汚したね」
銀城とは違う、皮でできた黒い羽を広げ、白銀は笑っていた。その正面で、悪戯がばれた時の子供のように、死神は笑っていた。
<死神は口が硬い>
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銀理(プロフ) - ファーストMeさん» おやすみなさーい (2016年9月18日 23時) (レス) id: f344d7c9d7 (このIDを非表示/違反報告)
ファーストMe - 続編でクリーチャー出せや。(福沢さんボソッ)(  ̄▽ ̄) (2016年9月18日 23時) (レス) id: ef3ca94e4e (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 銀理さん» 続編いくの? (2016年9月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 1f857ebe9d (このIDを非表示/違反報告)
銀理(プロフ) - まろんさん» 続編でやる (2016年9月15日 22時) (レス) id: f344d7c9d7 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 銀理さん» ワタクシ鬼畜ですからwwそいえば、先ほどテンセーさん描き終わりましたよ。はよ月宮成仏させろやゴルァ (2016年9月14日 22時) (携帯から) (レス) id: 1f857ebe9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:引退より蘇りし駄作者 | 作成日時:2016年5月14日 12時