【テニスの王子様】花言葉とパレット【幸村精市】 (ページ15)

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13:放課後。気まぐれで。① ページ15

部活終了のチャイムがなる。
夕日をスケッチしながらあくびする。
思わず今日の夕焼けを見てスケッチしたくなり、衝動的に屋上に出てきてから2時間たったと自覚する。
集中すると時間を忘れるなぁ…
絵の隅に日付を書いて気づく。
今日は水曜日。あと2日で部活と委員会を決めなきゃ…
と言っても委員会は決まってるし、部活かな…
前の学校のでは美術部だったけど…活動が自由だったから、部活感がなくて家帰った方がマシだったからなぁ…
前の学校は関係ないって分かってても、少し悩む。
この前幸村先輩に言われたことを思い出す。

｢立海テニス部はマネージャー募集中だよ。｣

幸村先輩は冗談ぽく言ってたけど…
本気で考えてみても…いいのかな。
荷物をまとめて階段を降りてく。
まだ2.3ページしか使ってないスケッチブックの表紙を、そっと撫でる。
幸村先輩と帰ったあの日に買ったスケッチブック。
思い出すと恥ずかしいけど、気にしないのが勝ちだと思ってる。うん。
外に出て、テニスコートがある方を見る。

『待ってればまた一緒に帰れるかな…』

ふと口に出て焦る。
何言ってんだ私…！今日はまっすぐ帰るつもりだったのに…！
だけど、帰ろうと思っても足は動かないし、スケッチブックは誰かに見せるつもりみたいに手に持ったまま。
まるで最初から幸村先輩と帰るつもりだったみたいに。
なんか恥ずかしくて思わず、スケッチブックで口元を隠す。
体温が高くなるのが嫌なほどわかる。
こんな気持ち…初めてなるんだけど…
早い鼓動と、モヤモヤする気持ちを抑えてテニスコートへ向かう。
幸村先輩に会いに。

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おまけ。

『そもそもマネージャーって何するんだろ…少女漫画的なの想像すればいいのかな。』

『いや、普通に雑用？てか、他にもマネージャーっているのかな…』

かなり本気で考え始めてます。