超過保護 ページ40
末澤「ん?正門どうしたん?顔怖いで」
雑誌の撮影の休憩中
さっきまで嬉しそうにAと電話していたまっさんの顔が強張ってる
正門「あ、いや、今Aと電話してたら後ろでAのこと呼んでる男の声が聞こえてきたんで
心配で」
佐野「仕事なんじゃ?」
正門「今日は休みでマネージャーとカフェ巡り中って言ってたからなぁ」
福本「マネージャーおるんなら大丈夫やろ」
正門「いや、マネージャーが仕事の電話で席立ってるらしくて、今Aカフェの席で1人やねん」
リチャ「ファンの人でもおったんちゃう?それで声かけられて…」
正門「めちゃめちゃチャラい感じやったから心配なんすよ!A〜って感じで軽い感じで声かけてて」
小島「心配しすぎやろ、ラブホ街とかなら危ないかも知らんけどカフェの中なら」
正門「んー表参道のカフェか…大丈夫、か」
末澤「え、今何見てん?」
正門「Aの携帯のGPSです」
末澤「え、妹にGPSつけてるん???」
正門「そりゃもちろん!何があるかわからないですから」
リチャ「え、過保護すぎん?親より過保護やん」
正門「…もう一回電話してきます」
携帯を持って部屋を出たまっさん
相変わらずAのことが心配でたまらんって顔してたけど
佐野「Aちゃんももう大人なんやしそんな心配せんでも…」
小島「ほんまに、超過保護やな」
末澤「でもまぁ、あんなことがあればな」
リチャ「あーあれ、いつやっけ、入所してすぐやったよな」
佐野「え、なんですか?あれって」
末澤「Aが男に襲われかけたんやっけ、大晴が1番詳しいんちゃう?」
福本「あーまぁ現場にいましたからね」
小島「俺も聞いたことないかもな」
リチャ「Aに気遣って誰にも話そうとしんかったからな」
福本「11年組は現場おったんで、全員覚えてますよ
怒らんと思ってたまっさんが怒ってたから全員ビビってて」
2011年6月のどっかの土曜日
『お兄ちゃん眠たい』
午後2時
朝からリハーサル続きで、まだ入所して2ヶ月の俺らの体力は限界に近かった
11年組は一旦休憩と言われて別室に移動して各々休憩やら練習やらしてた時
正門「呼ばれたら起こしたるから、隣の部屋のソファで寝とき?」
1人で部屋を出て行ったA
まっさんも特別変わった様子もなく学校の宿題をしていた
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作者名:もんぷぅ x他1人 | 作成日時:2022年8月8日 10時