正門の妹、女優やってます (ページ19)

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その2 ページ19

西畑「え、嘘やんっ！」

正門「…恭平どこや」

『おーちょーちょー！どこ行くん』

急にソファから立ち上がり鞄を手にする兄。立ち上がる際にさりげなく頭を撫でられたのは兄がリア恋だとか言われる所以。いや、そんなことは今どうでもよくて

正門「恭平のことに決まってるやろ」

『恭平のとこ行ってどうするつもりなん！』

正門「話するだけや。話の内容によっては手出すかも知らんけど」

おわ、ガチや。この男ガチの目してはるわ
っていうかアイドルが手出すとか言ったらあかんよ。恭平逃げて(誰のせい)

なんてお兄ちゃんの腕を引っ張っていると、困った表情の大ちゃんとパチリと目が合う
この男には協力者になってもらおうか

どっきりと口パクで伝えると、困った表情から一転、悪そうな笑みを浮かべた

流石、同期。

西畑「なぁA、それほんまに恭平なん？」

『え？』

西畑「先週、俺とやったん覚えてへんの？」

正門「は？」

『先週…え、あ、あの時！？』

もちろん、先週とは言わず大ちゃんとそんな事実一度もない
恭平だってそう。でも、なんかみっちーとか長尾ちゃんよりかは信憑性あるかなと(失礼)

西畑「俺もAもさ、酔ってたからしっかり避妊できてへんかったのかも…」

正門「…ふざけんなよ」

あ、今日で1番怒ってる。声低っ
めちゃめちゃに負のオーラまといながら大ちゃんの胸ぐらを掴む
あぁ私と大ちゃんの演技が上手いばっかりに…()

『お兄ちゃん、まだ病院行ってへんし…病院でしっかり検査した後でも…』

正門「俺はそこに怒ってるんちゃう
酔った勢いでAを抱いたことに怒ってんねん」

西畑「…酔った勢いちゃう
俺、ずっとAのことが好きやったんや
ずっと、好きで！」

正門「だからなんや、好きやったら勢いでそんなことしてええんか？
自分が誰なんかわかってんのか。Aが誰だが！」

『お兄ちゃん！お兄ちゃん！』

流石にガチおこモードMaxに到達しそうなのでネタバラシします
そろそろお兄ちゃんの拳が飛びそうだし

『ドッキリ！ドッキリー大成功ー！』

正門「は？」

『妊娠したって、あれ嘘やから』

西畑「俺とAもそんなやましいことないから！」

正門「もーほんまあかんて、ガチで怒ったやん」

『大丈夫やで？恭平ともなんにもないから』

正門「え、大吾知ってたん？」

西畑「いや、知らんかったけど話合わせてん」

『大ちゃんほんま優秀』