談話室 ページ8
私のクラスは最後自習だったため、当然談話室には一番乗り!
と、思っていたけど。
ん?
大きな影が二つ。
彩「黒木君、忍。早いね。」
忍「まぁ、遅刻よりはマシだから。」
黒木「ちょっと早めに報告したいことがあってね。」
そう言って黒木君は隣の紙袋を叩く。
何だろう、
何やら肩幅より小さい位の箱が入っている。
お菓子?
な訳ないよね。お腹空いてるのかな、私。
二人の正面に腰掛ける。
翼「お揃いで。」
次いで翼も到着。
そっか、翼も別だから。
話しかけようと振り向く。
彩「たす、く,,,翼?」
するとつい先程まで私達を見ていたであろう翼の目は、
凄い勢いで紙袋に向けられた。
やっぱお菓子ではないよね。
あ、そうか。
袋がケーキ屋さんのものなんだ。
黒木「どうした美門。入り口で突っ立って。」
翼「黒木、それって。」
忍「多分、間違ってないと思う。その発想。」
翼「やっぱ気づいたか。」
黒木「と、いうか七鬼の時も一通りやったよ。この会話。」
翼だけでなく忍も黒木君も紙袋に目をやる。
何が入ってるの?
彩「不発弾とか?」
マズイ。
水を打ったように静まったよ。
いくら事件がドラマティックだからって、
ああ〜映画の見過ぎと思われる!
彩「あは、冗談だ
忍「案外、それに近いかもね。」
え?
その後若武達が来るまで、私たちは無言で紙袋を見つめていた。
若武「では早速、上杉。報告を頼む。」
翼「その前に黒木、重大報告があるでしょ。」
紙袋をさして翼が言う。
若武「何だ黒木。その紙袋。」
黒木君が紙袋を机に載せる。
見た目より軽い様子だ。
ハンカチを使いながら箱を取り出す。
そこには、
宅配便のダンボール。
黒木「今日帰ったら届いてた。まだ開封していない。」
小塚「送り主は、住所から何からデタラメだね。開けなかったのは正解だよ。」
うわぁ、本当に不発弾だったりして。
待って、黒木君も忍も翼も、中身見てないよね。
どうして不発弾なるものと
黒木「確証はないが、
・
・
これは波都橋Aから送られて来たものだろう。
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シルクロック - ものすごく面白いです!続き楽しみにしてます! (2021年5月23日 14時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
ジンlove - 更新感謝です!いつも楽しみに読んでます! (2021年4月8日 16時) (レス) id: c6e3be00f0 (このIDを非表示/違反報告)
ありしゅ(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからも応援しています。 (2021年3月25日 11時) (レス) id: 508ed49a7c (このIDを非表示/違反報告)
ありしゅ(プロフ) - 完結になってますね、、、もう更新はされないのでしょうか?この作品大好きだったので、更新してもらいたいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: bcfae3c88c (このIDを非表示/違反報告)
茉矢 - 一気に読んでくれるとは!鈍間更新ですが、これからもよろしくお願いします! (2020年8月17日 23時) (レス) id: 21f7438531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉矢 | 作成日時:2020年6月29日 19時