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中森「キッドから予告状が届いたぁぁああ!?」



二時間後東都美術館館内




霧島「は、はい。」





おどおどとした中年の男性が汗を拭きながら答える。



霧島「展示開始は今週の土曜。完全予約制でチケットは完売。
しかも顧客は中止なんて声にも出せない大物の方々。問題のロージュエルは再来月には買い取り手が決まっていてもう八方ふさがり!!」


一息にいうとまた汗を拭きだした。





中森「おいおいそんなヒステリックにならなくてもいいだろ。主催者はどこに行ってんだ。」






?「ここじゃよ。キャツめまんまとワシの挑発に乗せられやがって。」



そう笑いながら入ってきた老人は刑事の真ん前に腰掛けた。





霧島「こ、これは鈴木次郎吉様、」





中森「おい爺い、挑発ったぁどう言うことだ?今回は新聞にもなにも書いてなかっただろ?」




?「警部、文の改行頭を読むと、」


若い刑事はそう言って新聞を広げると、一面の右下の文章を指した。









中森「(キッドめ、指を咥えて見ているが良い)?」





鈴木「いやはやもう買い取りてが決まっているからの。大々的に挑戦状は載せれなんだ。」




?「買い取りてが決まっているのに怪盗を呼び寄せるのって」




霧島「ダメです困りますやめてください。」


びしょびしょのハンカチで汗を拭く中年。





鈴木「ハハハハッ悪いな。滲み出たワシの敵意じゃ。わざとじゃないのだから仕方あるまい。」






中森「いやわざとだろ。新聞にあるまじき改行の仕方してるだろこれ。」




鈴木「盗られなければ良いだけのことじゃ。
今回の万全な警備大勢持ってすればキャツなど恐るるに足らず。」






霧島「だから美術館にあんな大改造を。」




中森「東都美術館自体鈴木財閥が所有していたな。」






鈴木「新型のAI搭載の防犯装置じゃ。
今回出展もしておる七鬼家の天才プログラマーに協力して貰っての。流石のキャツも人工知能には勝てまい。」




霧島「明日木曜日に完成したプログラムを七鬼家ご子息に打ち込んでもらう予定です。その時にこの展示にご協力いただいた皆様にも説明を。」









中森「ふっ。来るな。」



鈴木「ああ、そうじゃ。キャツは来る。必ずの。」






霧島「?」









中森「犯行の」








中森/鈴木「「下見にな/じゃ!!!」」

終わり←・・・



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シルクロック - ものすごく面白いです!続き楽しみにしてます! (2021年5月23日 14時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
ジンlove - 更新感謝です!いつも楽しみに読んでます! (2021年4月8日 16時) (レス) id: c6e3be00f0 (このIDを非表示/違反報告)
ありしゅ(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからも応援しています。 (2021年3月25日 11時) (レス) id: 508ed49a7c (このIDを非表示/違反報告)
ありしゅ(プロフ) - 完結になってますね、、、もう更新はされないのでしょうか?この作品大好きだったので、更新してもらいたいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: bcfae3c88c (このIDを非表示/違反報告)
茉矢 - 一気に読んでくれるとは!鈍間更新ですが、これからもよろしくお願いします! (2020年8月17日 23時) (レス) id: 21f7438531 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉矢 | 作成日時:2020年6月29日 19時

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