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ヒトツメリッパー殺人事件4 ページ4
その日はいつもとちょっと違った。
「え? 秋弥くんと夏帆さんが行方不明?」
「そうなんだよ。昨日、夏帆と西園の親から連絡が来てな、携帯にかけてみたんだけど、繋がんなくて」
「それってまずいんじゃ……」
そんな話をしながら、日課の花壇の整備をする僕と春子さん。そこにはもう一人、人手不足を話したら快く手伝うと申し出てくれた幸葵くん。
春子さんは渋い顔をしつつ、無口に作業を続ける幸葵くんを見た。
「悪いな、白崎。こっちの都合で手伝わせて」
「別に、いいですよ。一緒に帰るんですし」
幸葵くんは作業が細かい。どんなごみも雑草も目敏く見つけてくれるので、作業が捗る。
それでも普段は四人のところを三人でやったため、日は暮れる。
「今日はこの辺でいいだろう。ありがとな、二人共」
「いえ」
「それじゃ、帰ろっか」
日暮れの道を三人で歩き始めた。
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作者名:瑠色 | 作成日時:2018年9月19日 23時