人それぞれ【d!】 (ページ5)

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おかえりなさい！【sha】ページ5

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話しながら移動して、リビングのソファーに腰を下ろした瞬間、シャオちゃんに後ろから抱きすくめられる。
肩に乗っかったシャオちゃんの顔がくすぐったくて、私のお腹に回された意外とゴツゴツした手が嬉しくて、幸せで、思わず身震いした。

｢なぁゆり。おれのこと、すき？｣

『もちろん。大好きだよ。シャオちゃん以外の人と一緒にいたいって思ったことないよ』

｢ほんまに？ずっとおれといっしょ？｣

『一緒だよ。シャオちゃん大好き、愛してる』

玄関先より甘ったるい声で甘えてくるシャオちゃんをでろでろに甘やかすように、彼の欲しい言葉を、私の心からの思いを、ゆっくりと彼に告げていく。
するとシャオちゃんはふう、と息を吐いて安心したわあ、と少し笑った。

｢あんな、俺最近不安やってん。ゆりはほんとに俺のこと好きなんかなって。なんか俺ばっかりゆりのこと好きやなあって思っててん｣

『そんなこと、』

ないよ、と続けようとした声は、シャオちゃんの柔らかい手と、だぁめ、最後まで聞いて？という甘い声で制された。

｢でもな、ゆりがこうやって俺に甘えさせてくれたり、たまに甘えてくれたり、2人でいる時間がどうしようもなく幸せで居心地良くてなあ。そんな気持ち吹き飛んだんよ｣

さっきみたいにいっぱい好きって言ってもらえるし？と言っていたずらっ子のような笑顔を見せてくるシャオちゃん。
愛しさがMAXに達して、思わず彼のふわふわの茶髪を撫でる。
そうして、気持ちよさそうに目を細める彼を私はまた大好きになるのだ。

｢ゆり。これからもずっとずーっと一緒やで！｣

私をぎゅっと抱きしめて、ひまわりのような眩しい笑顔で、シャオちゃんが告げた。

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