探偵チームＫＺ事件ノート＿スターチスは知っている＿ (ページ2)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:6,912 hit

story.01　　　　あなたside ページ2

あ「和臣っ！今日から、よろしくね？」
私、柊A。
で、隣にいるのが、幼馴染の若武和臣。

今日から、和臣の家に居候することになりました！

お父さんが仕事で海外に行っちゃう間だけだけど。
お母さんはそれについていくし。
お兄ちゃんは寮生活だし。
私、家に一人は危険だろうって。
お父さんが若武のおじ様に言ったらオッケーしてくれたらしいから。
楽しみにして、ドキドキしながら和臣の家に来たのに。

若「あぁ。」

なんか、和臣が不機嫌です……。

あ「え？なんか、あった？」
若「いや、別に。」
あ「そう？じゃぁ、いいけど。中学、どう？」
若「フツー。」
あ「そっか。和臣、私ね。秀明行ってもいい？」
若「は！？」
あ「え！？ダメ？」
若「別に、いいけど。」
あ「タカにも会いたいし、上杉にも会いたいしさ。あと、小塚くんだっけ。アーヤちゃんもか。」
若「好きにしろよ。」
あ「アリガト、和臣！」

たぶん、不機嫌なのは、私が嫌いっていうか、苦手だからだと思うんだ。
私のお父さん、暗部の人間だから。
和臣って、正義派でしょ？
許せないっていうか、そういうの。
前々から気づいてはいたけど、ここまで来ると、流石にちょっときついかな。

私にとって、和臣は大事なかけがえのない存在だから。