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「いらっしゃいませ」
小さな女の子を連れたお母さんがやって来て、私は咄嗟に声をかけた
「なにかお探しですか？」
「今日はねー、おばあちゃんに会いに行くの！」
お母さんの代わりに、右手で彼女の手をしっかりと握っていた女の子がそう答える
「そっか〜…おばあちゃんの好きなお花は何かな？」
しゃがみ込んでその子と目を合わせる
透き通った瞳
こんなにまっすぐな目で見つめられたら、嘘などつけなさそうだ
「アジサイなどはいかがですか？ ちょうど綺麗に咲いていますよ」
私は軒下にある紫色のアジサイを指差す
「あらいいわね。それにしようかな」
お母さんがニッコリと笑ってくれたことに安心して健人くんの方を見ると、親指と人差し指で丸を作って微笑んでくれた
「お包みしますね」
最後まで私に仕事を任せてくれた健人くんと、私にとって初めてのお客さん
小さな女の子の嬉しそうな声を背中で聴きながら、こんな日常も悪くないかもしれないと思った
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えつ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです＾＾続編もよろしくお願いします！ (2019年4月24日 23時) (
レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - はじめまして。この作品すごく好きです！一気に読んでしまいました。移行後の続きを楽しみに待ってます。 (2019年4月24日 17時) (レス) id: 88ef7968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えつ | 作成日時：2019年4月6日 22時
