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授業が終わって教室を出たところで、聡に声をかけられた
「レポート、褒められてたじゃん」
「あぁ…あれね」
健人くんが専門家みたいに語ってくれたお店のことをレポートにまとめた
授業の中で批評会が行われるとは、思っていなかった
「やっぱりかっこいいよね〜、健人くん」
後ろから話を聞いていた瞳が私の肩に腕を回す
「そんなにすごい人なの?」
「まぁ…健人くんはすごいよね」
「Aの従兄弟だっけ?」
「うん」
相変わらず温度のない私は、冷淡と会話を進める
私はきっと、どう頑張っても健人くんのようにはなれない
「Aはその人のこと好きなの?」
「…は、ぇ、えぇ?」
聡のそのひとことに思わず大きな声を出した
そんなこと、考えたこともなかった
そりゃもちろん、大好きな存在ではあるけれど
「Aにはイケメンな幼馴染が居るもんね〜」
「ちょっと瞳! やめてってば…!」
彼女は、前々から私と勝利のことをなにかと冷やかしてくるのが好きなのだ
そういえば、健人くんはなぜ彼女を作らないのだろう
かっこいいしモテるし、すぐにできそうなのに
私が居るから、なのかな
私は健人くんの、お荷物、なのかな
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えつ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです^^続編もよろしくお願いします! (2019年4月24日 23時) (レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - はじめまして。この作品すごく好きです!一気に読んでしまいました。移行後の続きを楽しみに待ってます。 (2019年4月24日 17時) (レス) id: 88ef7968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えつ | 作成日時:2019年4月6日 22時