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恋
好き
そう自覚してしまったら、世界はなんだかもっと広く見えて
空はもっと霞んで見える
不思議と、気持ちが盛り上がったりなんかしなくて
ボーッと立ち止まってしまったり、立ち尽くすことが増えてしまった
「何やってんだよノロマ」
今日は珍しく花を買いに来た勝利が、私がノロノロと花束を作る姿に呆れてキツめの声を出す
「あんさ、俺の話聞いてる?」
「……なんだっけ」
「だーかーら、みんなで出かけよって」
「あぁ…私そういうのパス」
完成した花束の根元にリボンを付けると、勝利に渡す
「風磨くんも誘おうよ」
「な…っ、もっと無理!!」
その名前に反応して私は思わず大きな声をあげてしまった
あっと我に返ると、勝利が持っていたお札をその手から引っこ抜いてレジに入れる
「動揺しちゃって」
「してません」
ニヒヒと笑う勝利の背中を強引に押すと、お店から彼を追い出す
「考えとけよー!」
勝利が歩いたまま顔だけこちらに向けて大きく手を振る
こんな心境で、どんな顔して風磨くんに会えっていうの
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えつ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです^^続編もよろしくお願いします! (2019年4月24日 23時) (レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - はじめまして。この作品すごく好きです!一気に読んでしまいました。移行後の続きを楽しみに待ってます。 (2019年4月24日 17時) (レス) id: 88ef7968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えつ | 作成日時:2019年4月6日 22時