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自転車を引いた私と、その隣に聡と瞳
行きに下った坂道を反対に登っていく
「お、」
いつもの交差点で、駅の方角からやってきた勝利が私たちを見つけて立ち止まった
あの日以来の勝利
少しだけ頭の先端から黒い髪が生えてきている
今日も鞄をしっかり肩にかけて、スキニーを履いて、その姿はいかにも優等生だった
そんな幼馴染の登場により、気まずくなっていた私とは裏腹に瞳の興奮は鳴り止まなかった
「どうも初めまして〜お噂は予々」
深々と勝利に向かって頭を下げた瞳は、隣に居た聡の頭も強引に下げてみせる
「Aの友達かな？ いつもAがお世話になってます」
勝利も仰々しく会釈をして、私に「帰り？」と目配せをした
「みんなで家行くとこ」
「へぇなに、なんかやるの」
「いや…別に」
「俺も行こ〜っと」
「はぁああ？！？！」
思わず大きな声を出してしまって口を結ぶ
この前のこと、まだ何も言えてないし言われていないのに
瞳が居たらからかわれることは間違いないのに
「無理無理！！」
「いいじゃ〜ん、大勢の方が楽しいし」
瞳の発言に「だよね〜」と笑った勝利は、当たり前のように私の自転車を押すのを代わると先に歩き出す
嫌な予感しか、しない
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えつ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです＾＾続編もよろしくお願いします！ (2019年4月24日 23時) (
レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - はじめまして。この作品すごく好きです！一気に読んでしまいました。移行後の続きを楽しみに待ってます。 (2019年4月24日 17時) (レス) id: 88ef7968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えつ | 作成日時：2019年4月6日 22時
