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「A！！」
「…グルッペン、様」
あの後、集中治療室へ運ばれたローザ。
もちろんグルッペン様にも連絡が行き、すぐにやってきた彼は今だに泣きじゃくる私の肩を抱いた。
「なにが、あった」
「分かりません、突然、突然容態が急変して…はな、話をしたいって、ぐ、グルッペン様を支えて、あげてと、最後のお願い、だからって…」
「…っ、そうか、そう、なのか。ありがとう。話を聞いてくれて」
ぐっと抱き寄せる力が強くなった。
「ローザは、もう、長くない。本当は10歳を迎えられないかもとまで言われていた。けれど、頑張って頑張って生きてくれた。俺は、彼女にたくさん甘やかせてもらったんだ。重圧に押しつぶされそうな俺を叱ることなく、ただ欲しい言葉をくれる彼女に、甘えた。それではいけないと分かっていたけれど、俺は…、彼女を…」
「…愛していたんですね」
「っ、あぁ…」
震えるグルッペン様の背中に手を回す。
私たちは仲間だ。
彼女を、ローザを心から愛していた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「グルッペン様、そしてA様。ローザ様が呼んでいます」
治療室から出てきた医者はただ、そう言った。
彼の顔から察するに、これが最後の言葉になるだろうと、そう思った。
「ローザ…」
「グルッペン、様」
「よく、頑張ったな」
「っ、はい…。今まで、ありがとうございました。この国をどうか、よろしくお願いします。あなたを、心から愛していました」
「あぁ、…あぁ、俺もだ。心から愛している」
「…A」
「…っ」
「あなたの事も心から愛していたわ」
「…私もよ」
「ねぇ、A。私、ずっとあなたになりたかったの」
「私に…？」
「あなたは、あなた達は私の憧れの人」
「…最期に、2人に会えてとても、嬉しいわ」
ゆっくりと閉じられる瞳、鳴り響く機械音。
それは彼女の心臓が止まったことを示していた。
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くろねこ????(プロフ) - ローザちゃんが最後まで優しかったのとちゃんと親友だったってわかるところ感動しちゃった……好きです…… (3月14日 22時) (
レス) @page13 id: 265c011d20 (このIDを非表示/違反報告)
みるく亭 - アッアッアッアッ（過呼吸） 最高…！ (11月14日 16時) (レス) @page13 id: ee3f76fabf (このIDを非表示/違反報告)
俺 - 深夜に失礼致します。すごく、内容もしっかりしているし、感動的で、泣いてしまいそうな程いい話でした！この作品を見つけられてよかったです！！！ (11月3日 0時) (レス) @page13 id: 93217855e3 (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - 久しぶりに読み直してうるうるしちゃった。やっぱり好きデス。番外編を首を長ーくして待ってます (7月5日 23時) (レス) id: 2e81a6143c (このIDを非表示/違反報告)
いちごおしちゃん☆(プロフ) - カカオ豆さん» あの、部外者で申し訳ないのですが検索避け、も言うものをした方が良いと思います。その3人ならわたしもやっているようにhtさんosさんniさん等をした方が良いと思います。作者さんによっても変わりますが一応注意させて貰いました。不快に思いましたらすみません (2023年3月31日 21時) (レス) id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らに
| 作成日時：2021年6月23日 8時
