第12話 ページ15
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………………え?
今、誰が言うた?
そんなの考えなくてもわかる。
____親友や。
「大毅?あぁ、重岡のことか。重岡ー、あんたの親友、お前が助けてくれるって思っとるみたいやけど。助けるん?」
と、いじめてるやつが言う。
いじめとるやつら、クラスのみんな、そして親友の視線が俺に突き刺さる。
ドクドクと心臓が音をたて、手には汗が滲む。
助けたい。
いじめなんて、今すぐやめさせたい。
やけど、やけどっ……、
そんなこと言うたら、俺っ……………。
重岡 「…………………助けへんっ…………。」
それが俺の出した答えやった。
親友の目から涙がこぼれるのが、嫌でも視界に入る。
「はははっ(笑)、やっぱな(笑)。答えなんて、最初から決まってんねん、」
そう言い、殴るやつら。
泣きながら痛みに耐える親友。
ただ唇を噛み締めてうつむく俺。
そんな姿が、冷たい教室の窓に映っていた。
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作者名:*のぞみーる* | 作成日時:2019年4月1日 14時