第9話 ページ11
.
それから、何日もの月日が流れた。
俺が『一人部』で過ごすのに慣れてきたころや。
いつも通り階段を上り、空き教室のドアを開けた。
いつもとなんも変わらん。
と思ったみたいやけど、ちゃうみたいや。
部長はそわそわしてるし、藤井さんは起きてぼーっとしてるし、
小瀧さんと神山さんは趣味に集中できひんみたいな感じやし、中間先輩と桐山先輩は真剣な顔でしゃべっとるし。
何や……?
何が起こっとるんや……？
そう思っとったら、中間先輩と目が合った。
すると中間先輩は椅子から立ち上がり、
「重岡くん、これ見てや」と言ってスマホの画面を見せた。
え、何？
そう思い近づいて画面を見ると、
重岡 「……………っえ、………これって……」
そこには、『一人部』の悪口がたくさん書かれていた。
『陰キャの集まりとかキモ』
『マジ無理なんだけど』
とか。
なんでっ……。
中間 「これ、うちの学校の裏サイトへの書き込みやねん」
そう少し悲しそうな声で、中間先輩は言った。
重岡 「そ、うなんですか………。」
俺らの学校にも、裏サイト存在しとったんや。
しかもこんな悪口の書き込みなんて……。
そんなことを思ってたら、
？ 「今何かと話題の『一人部』のみなさん、こんにちわ〜」
と言う声がした。
人を馬鹿にするような、そんな声。
この声主は、『タチが悪い３年』で有名な上田先輩やった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：*のぞみーる* | 作成日時：2019年4月1日 14時
