愛でした。 (ページ2)

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信五said

まだメンバーには言えてないまま３ヶ月が過ぎた。

病院で痛みとってくれたりとかしてくれとるから

今まで撮影にも何も支障をきたさなかった。

でも今日は少し違う気がする。

朝起きた時から何か変なんやけど何かが分からんし

今日は関ジャニ∞が

番組にお邪魔させてもらう立場やから

俺が休むわけにはいかない。

自分を奮い立たせて現場まで来た。

よう考えてみれば昨日遅くまで撮影しとったから

寝不足ちゃうかなって思って楽屋で寝ることにした。

裕｢ヒナ！ヒナ！｣

信｢もう本番やんな。すまんすまん。｣

章｢信ちゃん大丈夫？顔色良くないで？｣

信｢昨日の撮影が押してもうて寝不足やから…｣

忠｢無理せんとってや。｣

隆｢本番中でもなんかあったらすぐ言うてな。

今日俺隣やから。｣

信｢ありがとう。｣

明らかに心配かけてもうてる気がするけど

それよりも人様の番組に迷惑かけれへんから

死ぬ気でやらな…

デ｢はーいOKでーす｣

終わった…とりあえず何も無くて良かったわ。

はよ楽屋戻って何も無いうちに帰ろ…

信｢ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ｣

楽屋に戻ると突然咳が止まらんくなった。

章｢信ちゃん！大丈夫やからな…｣

ヤスが来て背中をさすってくれた。

他のみんなも心配してくれてる。

それでもなお咳は止まらない。

信｢ｹﾞﾎｯｹﾞﾎ…ｳﾞｴｯ｣

慌てて口を抑えた手に

吐き出されたものにびっくりした。

隆｢えっ？血やん！ちょっとこれやばいんちゃう？｣

忠｢救急車呼ぶけど村上くん他に痛いとことかない？｣

信｢ｹﾞﾎｯ救急車は呼ばんでええ…｣

裕｢なんでやねん！こんなんあかんやろ。｣

章｢そうやで。1回診てもらった方がいいで。｣

とうとう今が言わなあかん時なんやろうな。

でも俺は肺と肝臓ガンなはず…

調べた時吐血はせえへんって書いてあった。

ってことは転移してもうたんかな…

この前病院行った時もさらに転移する可能性がある

って言われたもんな…とりあえず伝えなあかんよな…

信｢俺…知ってるから。｣

章｢知ってるって何をですか？｣

裕｢ヒナお前まさか…｣

信｢余命3ヶ月｣

隆｢…えっ？どういうこと？何で？｣

信｢俺は…肺と肝臓にガンがあって

もう今の医療では手の施しようがない…

つまり見つけた時には

手遅れやったってことやねん。｣

忠｢嘘やんか…何で…｣

正直自分で言ってて悲しくなった。

これが変えられない現実なんやなって改めて思った。