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裕said
すばるにどう伝えよう…すごく悲しむやろうし。
それともうひとつ他のメンバーに知らせるか。
今知らせたらライブとかの仕事に支障が出そうやし…
裕｢なぁヒナ…｣
信｢なんや？｣
裕｢メンバーには言わんとこう？｣
信｢せやな。伝えるのは…頃合いを見てやな。
今はすばると亮の穴埋めて…
5人としての決意をeighterに伝えられるような
いいライブにしたいから。
皆にはそっちに集中してもらおう。｣
裕｢これから…色々大変になるな。
俺らも心配されへんくらい頑張らんとな。
皆もええ人やから
変化があったらすぐ気づきてまうやろうしな。｣
信｢それより今はすばるになんて伝えるかやろ。｣
裕｢俺は普通に伝えるのが1番ええと思う。｣
信｢ほんま？俺もそう思っててん。
ほいですばるの想いに
寄り添ってやらなあかんなって。｣
それからしばらく2人ですばるが起きるのを待った。
す｢んっ…｣
裕｢すばる？｣
信｢大丈夫か？｣
す「ヒナなんでおるん？｣
信｢ヨコに呼ばれてん。すばるが倒れたって。｣
す｢俺…なんの病気なん？｣
裕｢…白血病。でもドナーが見つかれば治るから。｣
す｢白血病？…俺が？嫌や！なんで…なんで俺なん？
これからやって言うのに…他にもっとおるやろ！
俺頑張ってるのに…なんで…なんで…うわぁぁぁ！｣
信｢俺らもそばで支えるから…｣
す｢うっさい！支えるって1番大変なんは俺やん！
もう俺を1人にさせてくれや！｣
すばるは今まで見たことのないようなほど叫んで
そばにある物を次々に投げ始めた。
信｢すばる…俺はそんなんに負けへん。
辛いなら辛いって言えばいい。俺に当たればいい。
すばるがどんだけ嫌がってもそばにおるし
すばるの辛い気持ちを分かち合いたい。｣
横にいたヒナがすばるが散らかした部屋を
綺麗にしながらそう言った。
裕｢俺らにできることなんて
ほんま少ないやどすばるは1人やないから。
ずっと3人で馬鹿やってきたやろ？｣
そう言って背中をさすると少し落ち着いてきた。
す｢ｸﾞｽﾞｯごめん…ありがとう｣
信｢よっしゃ頑張るで。｣
す｢仕事は？忙しいやろ？｣
裕｢そこは何とかするて。｣
す｢や、何とかて…俺が言うんもなんやけど
2人が引っ張ってかなあかんのちゃうん？
俺の事で疎かになった意味ないやん…｣
信｢俺らで話して
今は他のメンバーには言わんことにしたんや。｣
す｢そっか…ごめんな。｣
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作者名：黄色担 | 作成日時：2020年11月7日 0時
