愛の行方 (ページ6)

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episode5 ページ6

信五said
ある日突然俺は3人の父親みたいな役割になった。
みんなよう知ってるけど…
職業柄子供も好きやけど
両親を亡くした子供の心の傷はデカい。
まだ5歳と2歳やからそんなん耐えれるはずないよな。
学校の先生って意外と早く帰れないから
いつも飯とか待たしてまう。
昼間は児相のおっちゃんとかヨコっていう刑事さんが来てくれるから大丈夫やねんけど
3人の時は不安やわ。
幼稚園も通ってるんやけど何せ今夏休みやからな…

でも一緒に暮らせて嬉しくない訳やない。
いつも帰ったら1人寂しく過ごしてたのに
うるさいって思うくらい賑やかいからな…
夜飯もみんなで食べるんはやっぱ楽しいよな。
元々よく俺も家お邪魔させてもろて
一緒に飯食ってたけど。
すばる達のオカンめっちゃ料理上手いねん。
優しいしなんであの人が殺されたんか今も疑問やわ。

信｢ただいまぁー。飯作るから待っとってな。｣

章｢しんちゃー！おかえりー！｣

す｢今日ご飯なに？｣

亮｢りょー唐揚げ食べたい！｣

すばるが生まれたときにはもう横の部屋におったから
俺は人見知りの対象ではなかったらしい。
他の人と話してるときの様子を見ると
逆に信じられへんくらいやもん。

信｢今日はなんと唐揚げです！｣

亮｢えっ？ほんま？やったー！
ありがとう！しんちゃ大好き！｣

章｢りょー良かったね！｣

す｢なんか手伝おっか？｣

心｢大丈夫やで。ありがとう。｣

す｢ん。テレビ見てええ？｣

信｢ええよ。何見るん？｣

章｢そんなんエイトレンジャーに決まってるやろ！｣

信｢ようそんな毎日見て飽きひんな。｣

亮｢しんちゃも毎日見てるやん！｣

す｢おっ！レッドや！かっこええ！｣

章｢ブルーはよ出てこぉへんかなぁ｣

亮｢イエローや！頑張れ！｣

ちっちゃい子って可愛いな。
毎日同じこと言うてるやん。

信｢出来たで。ほら食べるで。｣

す｢ちょっと待って！｣

信｢ほいだら全部食べてまうで。｣

亮｢あかん！りょーも食べる！りょーの唐揚げ！｣

信｢はいっじゃあいただきます。｣

皆｢いただきますっ｣

亮｢うまぁ～。りょー唐揚げ大好き！｣

章｢美味しいね！
じゃあしょーたの唐揚げりょーにひとつあげる。｣

す｢僕のもひとつあげる。｣

亮｢ほんまに？2人ともありがとう！｣

信｢亮良かったな。食べすぎてお腹壊さんといてや。｣

亮｢大丈夫！｣

す｢もうすぐ夏休み終わってまうで。｣

章｢ええやん！やっとお友達に会えるで。｣

こんな感じで家が賑やかいんもええな。