見えない愛2 (ページ7)

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信五said
大倉の病室に入ろうとした時
泣き声が聞こえた。

忠｢なんやねん…俺ばっかりやん
どうせ俺死ぬんやろ？｣

たまらなくなって
俺はドアを開けて大倉に抱きついた。

信｢大丈夫やから。大倉は死なないから。｣

忠｢それも嘘やろ？どうせ俺は死ぬねん…｣

信｢なんでたつが諦めんねん！そんなんあかんやろ！
俺らおんねんから。もっと頼ってええから。
そばにいる。守ったるから。やから頑張れ！｣

忠｢でも…苦しむのは俺やん！
みんなは周りにおるだけやんか。
頑張れって…俺頑張ってるし…できることはした！
なのになんで？なぁ信ちゃん教えてよ。
なんでこんな俺ばっか苦しまなあかんの？
ええやんか他の人でも。俺何したん？
なんで俺ばっかなん？なぁ。なぁって！｣

信｢ごめんな…分かってやれんくて。
俺らもできること一生懸命探してんねん。
俺らやって大倉に苦しんで欲しくないし
なんで大倉なんってみんな思っとる。
大倉ばっか大変な思いして…
なんでって。多分eighterの子たちも思っとるよ。
でも…そんなん誰にも分からん…
たつは強いねんから
こんなとこで負けたらあかんよ。な？｣

忠｢せやけど…もう嫌や。
俺再発とかするんやろ？
目が見えるようになってから俺も調べたんよ。
再発したらもう治らへんのやろ？
そしたら…死ぬんやろ？信ちゃん答えてよ…｣

信｢大倉…｣

忠｢なんで言ってくれないん？
自分のことは自分で知りたいねん。教えてや。
可哀想やとかおもってるんやろ？
まぁええわ。どうせ死ぬんやし。｣

信｢…お前いい加減にせえよ。
みんな大倉が少しでも楽しく過ごせるように
少しでも辛さを忘れてくれるように
少しでも治療を頑張って取り組めるように
一生懸命考えてんねん。
1番辛いんは大倉やけど
みんな休み返上で大倉のとこ来てんねん。
大倉に元気になって欲しいから。
eighterからも
たくさん応援のコメント届いてんねん。
ライブ出来なくてeighterも辛いねん。
みんな頑張ってる。
死ぬなんて言うたらあかん。
大倉が死んだらみんな悲しむんやから。
eighterも大倉に会えるの楽しみに
それぞれ仕事とか頑張ってる。
中にはまだ小学生やのに白血病で闘病してる
っていう子からも手紙が来たんや。
その子も毎日治療に苦しんでる。お前だけやない。｣

忠｢もう…もう帰ってよ。忘れ物やろ？｣

追い出されるように俺は部屋からでた。
言いすぎって後で反省したけど
今戻るのは良くないと思って
俺はみんなのとこに帰った。