見えない愛2 (ページ21)

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章大said
とにかく今僕にできることは
何かっていうのを考えた時に
亮とすばるくんに連絡して大倉が目覚めた時に
みんなでそばにいてあげること
やないんかなって思った。
やから急いで電話かけて
めっちゃ早口で喋ってもうだけど
今2人とも向かってきてくれてるし
着替えも持ってきてくれるって言うてたから
その事をみんなにも伝えた。

僕らが病院に着いた頃には
大倉は既に検査に回っていて信ちゃんだけが
ポツンとベンチに座っていた。

裕｢大倉はどうなん？｣

信｢まだ…検査しとるけど…｣

隆｢けど…？｣

信｢救急隊員の感じとか大倉見てたりすると
やっぱあかんのんちゃうかなって思ってもうて…｣

章｢そっか…信ちゃん頑張ったね。ありがとう。｣

信｢…うん。あ、すばると亮は？｣

隆｢さっき章ちゃんが連絡してくれて
今大倉の着替えとかも持ってきてくれるって。｣

信｢そうなんや。はよ来てくれるとええけどな。｣

章｢大倉が目覚めた時に
みんなでそばにいてあげたいから。｣

裕｢大倉…いつ帰ってくるんやろ｣

す｢ごめんごめん…
結構飛ばしてきてんけど遅なってもうたわ。｣

亮｢これ大倉の着替えな。大倉まだ検査してるん？｣

信｢多分色々やるから時間かかるんやろな。｣

章｢大倉…頑張ってるよね…｣

隆｢あいつは凄いやつやで。ホンマ尊敬する。｣

す｢大倉なら…大丈夫やんな？｣

亮｢大倉やもん。大倉のこと信じようや。｣

裕｢せやな。大倉強いもんな。｣

この時村上くんが泣きそうになってたのを
僕は気づけなかった。
ずっとずっと我慢してたのに
なんで気づいてあげられなかったんやろ…