見えない愛2 (ページ1)

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忠義said
亮ちゃんが倒れてもうて
色々大変やったけどやっぱ俺も緊張してて
それを見兼ねたすばるくんが歌を歌ってくれた。
すごく勇気が出た。頑張れるって思えた。
やっぱ歌ってすごいんやね。
久々に聴いたすばるくんの生歌は
俺にものすごくパワーをくれて
麻酔をするまで何も怖くなかった。

｢くらぁ…大倉！｣

忠｢っみんな…｣

目を開けて俺はびっくりした。
目が見える…

忠｢見える…｣

す｢ほんまか？｣

章｢えっ？俺誰かわかる？｣

忠｢右からヤス、マルちゃん、亮ちゃん、
信ちゃん、横山くん、すばるくん、内…やろ？｣

亮｢…合ってる…大倉！よかった！｣

亮ちゃんが出した手にハイタッチしたら
みんなすごく喜んでくれた。

信｢お前はすごいなぁ…感心させられてばっかや。｣

裕｢よかった…これからあと少し抗がん剤あるけど頑張ろうな。俺らついてるからな。｣

忠｢ありがと。｣

目が見える幸せをこんなに感じたのは初めてやった。
当たり前を大切にしてかなあかんって
ほんまよう分かった。
そしてメンバーの存在にどれだけ救われたか…
感謝してもしきれへん。
俺に出来る恩返しははよ元気になって
活動したりeighterの元気の源になること。
ありがとうの気持ち伝わるかな？
みんなが帰ったあとに考えた。

…歌を作ろう
時間はある。
抗がん剤が始まるまでもまだ1週間ある。
今しかないやろ。
でもみんながおる前では出来ひんから早速始めよう。

ずっとそばにいたのに
君の大切さ分かってるつもりだったのに
いざとなって君の優しさに救われて
僕は初めて君の凄さに気づいたんだ
なのに僕は思ってもない言葉で
君の心を傷つけて優しさから背を向けて
一人孤独になろうとしていた
そんな時でも君は手を指しのてくれた
そっと抱きしめてくれた
ありがとうただ君にそう伝えたくて
僕は今を生きています
君のために僕ができること
ずっと探してる
君の優しさに甘えすぎて
君のつらさ分かってあげられなかった
だから今度は僕が君を笑顔にさせる
ありがとうただ君にそう伝えるために
僕は今を生きています
とどいてますか？感謝の気持ち

勢いで作ったけどハッとして外を見るともう
少しずつ明るくなっていた
俺…そんなに作ってたのか
みんなに伝わってくれたらいいな
俺の気持ち