見えない愛 (ページ16)

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裕said

さすがに1人やと不安やから、
ヒナに連絡することにした。
って言ってもあいつ忙しいから
来れるんかは分かれへんけどな…

ﾌﾟﾙﾙﾙﾌﾟ
意外にも1回目の電話で出た。

裕｢もしもし？｣

信｢どーしたん？｣

裕｢どっくんが大倉のお見舞いに来てんけど

そこで過呼吸起こして倒れたらしいねん。

で、今から行くねんけど、終わったら来れへん？｣

信｢亮が？それ結構ヤバいやつやろ。｣

裕｢そーやんな。これから大倉に会うときも

なる可能性があるってことやんか。｣

信｢なんで過呼吸なんて起こしたん？

なんかあったんか？｣

裕｢いや、俺に電話くれたんが

どっくんと仲いい赤西なんだけど

赤西の話によると、大倉のこと聞いて

自暴自棄みたいなんになってもうたらしくて

大倉の病室で特別何かあったわけちゃうねん。

俺も詳しいことは分からへん。｣

信｢そか。すばるにも言ったんだけど

今日と明日は仕事で来れそうにないから

明後日一緒に行くんやけど大丈夫やんな？｣

裕｢大丈夫やと思うけど

その時医者から話聞くでもええよ。

やっぱヒナとすばるおった方が俺も安心するわ。｣

信｢でも早く聞いた方がええやんな。

すばるに確認してみるな。

時間遅くなってまうかもやけど。｣

裕｢俺は明日仕事割と遅めだから大丈夫やよ。｣

信｢また連絡するな｣

ブチッ

アイツ…俺の知らんとこでも色々やってくれて
ホンマに凄いやつや。

俺はとりあえずどっくんと大倉に会いに行って
医者と話さんとかんな。
詳しいことはヒナとすばるがおる時やけど
重要なことはやっぱ聞いとかなあかんよな。

大倉の病院に着いた。

ガラガラ

裕｢大倉？｣

忠｢横山くん！｣

裕｢どっくんは？｣

仁｢もう、意識は戻ったんですけど

しばらく大倉には会わない方がいいって。

あと

カウンセリングをしてく必要があるらしいです。｣

裕｢ありがとさん。迷惑かけてごめんな。｣

仁｢いえ。友達ですし。｣

忠｢俺亮ちゃんに悪いことしてもうたな…｣

裕｢大倉は気にせんでええ。

とにかく体調を良くせんとなんも始まらんからな。｣

大倉は体調が良くならないと
抗がん剤治療に入ることが出来ない。

ﾌﾟﾙﾙ
話をしているとヒナから電話が来た。

信｢ヨコ、収録直前やから言いたいことだけ言うな。

すばると連絡取れて

夜の10:00くらいなら行けるわ。

先生に確認しといてくれ。そんじゃ｣

完全にヒナのペースで本当に言いたいことだけ言われて電話が切れた。