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大我side
ある時から一切泣かなくなった慎太郎が
こんなに泣いたのはいつぶりだろう。
まるで兄弟のように過ごした昔のことを少し思い出した。
泣き虫な慎太郎に戻るくらい
感情をコントロール出来なくなるくらい
慎太郎は自分を責めてるんだろう。
誰も慎太郎が悪いとか慎太郎のせいだとは思ってないのに。
その事をわかって欲しくて
俺は慎太郎の背中を擦りながらそっと語りかけた。
一部は自分に言い聞かせてるところもあった。
北斗は大丈夫。大丈夫だ。
しばらくすると慎太郎が少し落ち着いてきたので
北斗の運ばれた病室に向かうことにした。
ベッドの上でスヤスヤと眠る北斗は
至っていつも通りだった。
ただ1つ…
たくさんの機械やチューブに繋がっていること以外は。
正直見ていられなかった。怖かった。
でももしかしたらいつも昼寝から起きるように
普通に起きて普通に話して一緒に帰れるかもしれない。
北斗が強いこと、俺は分かってるから。
6人きりの病室は今までに無く静寂で
北斗に繋がれた機械の音が嫌なほど響く。
北斗が目を覚ましたのは次の日の朝だった。
北斗のそばにいた樹がそれに気づいて声をかける。
樹「北斗？わかる？」
北「…ん樹どーしたのぉ…」
寝起きなこともあってゆっくり話す北斗。
だけど北斗の声が聞けてとても安心した。
ジ「北斗ここ病院。怪我したの。覚えてる？」
北「あ…そっか。あ…慎太郎は大丈夫？怪我してない？」
慎「北斗…ごめんな。俺のせいで…」
北「なぁに言ってんの。慎太郎は悪くないでしょぉ…」
優「北斗…足動かせる？」
北「足…？そんなんほらっ…あれ？なんで？」
優「とりあえずお医者さん呼ぼう。」
�眞呂�ナースコールをしてくれて
しばらくすると医者が来た。
医「松村さん、このペン先目でを追いかけてください。
はいっじゃあ次は手上げれますか？そうです。
そのまままっすぐキープしてください。
うーんじゃあ今私が足触ってるの分かります？」
北「へっ？触ってないじゃないですか？」
医「足をみてごらん。」
医者は確かに北斗の足を触っている。
気づかないなんてことはないくらいの強さで。
北「えっ？…ほんとだ。分かりませんでした。」
医「松村さんは…」
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作者名：ひとみ | 作成日時：2023年4月20日 23時
