black sunset (ページ11)

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ジェシーside

大我が慎太郎を見つけたっていうLINEを見て

俺は北斗の病室に戻ることにした。

結構遠くを探していたから戻るのにも少し時間がかかる。

エレベーターに乗ると通知音がして

てっきりきょもだと思ったら樹だった。

何だろう？と思ってトーク画面を開くと

Juri北斗がベッドから落ちて倒れてる。今処置してもらってるけど早く帰ってきて。

という文面が送られてきた。

北斗が…倒れた？

状況を推理するにはあまりにも情報量が少なすぎて

俺は早く病室に戻りたかった。

各階に止まってゆっくりと進むエレベーター。

階段ならもっと速いかもしれない。

そう思い俺は途中でエレベーターを降りて

急いで階段で北斗の病室の階まで走った。

病室のドアを開けると

寝ている北斗にしがみつくようにしている樹がいた。

ジ「ほくちゃんは？何があったの？」

樹「きょものLINE見て病室に戻ったら

北斗がベッドにいなくて

近寄ったらそこの隙間に落ちてて

呼んでも返事しなくてっ俺…怖くなって…」

樹は少し気が動転しているようだった。

その一方で何故か俺は落ち着いていられた。

ジ「わかった。お医者さん呼んでくれてありがとう。

お医者さんはなんか言ってた？」

樹「怪我は大丈夫だけどっ多分過呼吸だから…

メンタルケアみたいなのをした方がいいって」

ジ「うんうん。じゃあ後で北斗に聞いてみよっか。」

樹「ジェシー…」

ジ「ん？どうしたの？」

樹「俺…こわかったよ。

北斗がもっと遠くに行っちゃう気がして…」

俺はできる限り優しく樹を包み込んだ。

今俺らはみんな極限状態を生きている。

このままじゃSixTONESが壊れてしまう。

泣きじゃくる樹の背中を擦りながら

ふとそんなことを思った。

そして人はこんなにも一瞬で変わってしまうのだと

痛感せざるを得なかった。

だって昨日までは…

今まで通りのSixTONESだったのだから。