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隆平said
あれから全く食欲が湧かなくなって
毎日朝にゼリーとかを
適当に口に入れるだけになっていた。
そんな生活をしばらく続けていたら
あんなにぷにぷにやったお腹がガリッガリになって
見るからに病的な痩せ方をしていた。
収録でも何をやっても
否定しかされないような気がして
前みたいにギャグも出来んし
会話にもあまり参加出来ない。
しかも楽屋でも俺は嫌われてるんやないかって思って
みんなにも話しかけれなくなっていった。
明らかにみんなも俺の異変には気づいてて
話を聞いてくれようとするけど
全てを悪い方にしか考えられない俺は
それさえも怖かった。
ある日収録終わりにヤスが近づいてきた。
今日も全然あかんかったから
注意されるんかなって思ったら
笑顔でご飯行こうって言われた。
最近毎日のように俺の事を誘ってくれるけど
食欲もないし会話も続かないような気がして
毎回断っていた。
でも今日はヤスが折れてくれなかった。
結局俺が折れて一緒に行くことになった。
そこで俺は今自分が置かれている状況
思っていることを全部話した。
章「マル？ひとつだけ言わせてな。
俺らはみんなマルのこと心配しててんで。
なんで心配してると思う？」
隆「…俺が…迷惑っかけてるから…？」
章「そんなんちゃうよ。
みんなにもマルが大好きやからやで。
だからマルには笑ってて欲しいと思うし
何かあったら頼って欲しいんやで。」
隆「でも…」
章「それとな俺らの仕事は見られてなんぼやで。
あとはなんとでも言わせといたらええねんで。
マルはそのままでええねんから。」
このヤスの言葉を聞いて俺の中の何かが崩れた。
涙が溢れてきて止まらなかった。
章「明日の収録の前に
みんなにもはなしてみいひん？
みんなマルのこと心配してるから。な？」
隆「…うん。」
章「あと…最近ご飯食べてないやろ？
他にも色々しんどいんちゃう？
1回病院行ってみいひん？俺らもついてくから。」
隆「ホンマに…ついてきてくれる？」
章「絶対ついてく。」
隆「じゃあ…行く。」
章「よしっ！じゃあ帰ろっか。」
少しかもしれないけど心做しか
今日はいつもよりゆっくり寝れる気がする。
明日…他のみんなはなんて言うんやろ…
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作者名：黄色担 | 作成日時：2021年2月20日 23時
