七十六振り ページ40
その黄色い悲鳴が上がったのは、私が焦凍に馬乗りになっているから。
聞くだけならどんな場面だ…となるが、現実は全く違う。
馬乗りになって焦凍を冷たい氷のような目で見下ろし、刃を喉元につきつける。
貴『…なんで炎使わなかったの。何？私が彼女だから？そんな甘い男大っ嫌い。全力でぶつかってきてよ…。ねぇ、降参、して。』
そんな甘ったれた関係なんていらない。
全力でぶつかって、喧嘩して、仲直りできて、愛して。…私は友情の延長線上にある関係がいい。
なのに、なんで。
私を信じきってくれてないの…かな。
そんなの嫌。
心に留まりきれなかった感情が涙となってボロボロと溢れる。
パタタッと焦凍の顔に涙がかかる。
その涙にハッとした顔になる焦凍。
焦凍「…っ！降…降参だ。」
ミ「轟くん降参！よって勝者は…浪花さん！」
この私達の状況でも湧く歓声。
焦凍「…なぁA。信じてないんじゃねぇぞ。…怖いんだよ。もしもこの個性でAを傷つけたりしたら…って考えると。」
左手を太陽にかざして目を細める焦凍。
貴『…はぁ。だから、そういう甘さがいらないって言ってるんじゃん。でも、信じてない訳じゃなくて良かった。この馬鹿、心配したじゃん。でも、好きになっちゃったんだ責任とって愛し続けてよね。』
…我ながらなかなか恥ずかしい台詞を言ったと思う。
貴『…焦凍…んっ…。ふふっ！朝の仕返し。』
朝の仕返しだ…と彼の名前を呼び、ジャージの首もとを軽く引いてチュッと口づけを交わす。
プ「…おいおいおい！相沢、あいつらできてんのかよ。いちゃついてんぞ。」
ここで見ていたプレゼントマイクがツッコミを入れる。
いいぞ！とか、え？できてんの？とかいろんな声が聞こえてくる。
したり顔の満面の笑みで彼を見つめる。
焦凍「っ！///」
赤い顔が顔を隠しているジャージの袖の合間からチラチラ見える。
照れてんなぁ。
可愛いな。なんてしょうもない事を考えて退場をする。
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赤い狐(プロフ) - ほたるいかさん» わわっ！ありがとうございます！睡魔と戦いながらの更新だったので、細かいところを見落としてしまっていました！すぐに直させていただきます！ご指摘ありがとうございました！ (2017年10月19日 18時) (
レス) id: 24d2cae0cc (このIDを非表示/違反報告)
ほたるいか(プロフ) - 五十五振り目のエンデヴァーがエンデゥァーになってますよ！(・Д・)ノ (2017年10月17日 17時) (レス) id: b804d93634 (このIDを非表示/違反報告)
赤い狐(プロフ) - 赫夜さん» かぐやさん！お仕事お疲れ様です！コメントありがとうございます！今後の展開に少し展開に行き詰まっております(´・д・`)。更新がぼちぼちになると思いますが、今後もよろしくお願いします！ (2017年10月15日 18時) (レス) id: 24d2cae0cc (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 赤い狐さん» 赤い狐さんおはようございます赫夜デス！！先程こちらがわの作品内容を読ませて頂いたところ体育祭の決勝戦主人公ちゃんは焦凍君と激しい戦いを繰り広げたのですが今だに決着はついてない様子ですが一体どうなって仕舞うのか…(;゜゜) (2017年10月14日 7時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
赤い狐(プロフ) - 赫夜さん» かぐやさん。お仕事お疲れ様です。お久しぶりですね！コメントありがとうございます！！続編も半分が終わって、そろそろラストスパートとなっていきます。まだまだ書きたいことが多いので、また続編にいくかもです。今後の展開にご期待下さい！ (2017年10月8日 21時) (レス) id: 24d2cae0cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤い狐 | 作成日時：2017年9月17日 19時
