悔いなき選択－調査兵と元ゴロツキ－ (ページ18)

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ファーランside

ｶﾞｻｶﾞｻ

ファーラン「クソッ…、さすがに研究室にあんな大事な書類は置いてないか…?」

ｶﾞﾁｬｯ

「ファーラン、探し物あった？」

ファーラン「いや、さすがに人がたくさん出入りする部屋に置いてないみたいだ」

「そっか…」

ファーラン「気にすんな。次は幹部専用の会議室だったか？」

「うん、ちょうどこの上の階」

俺はAの案内で例の書類が置いてありそうな場所を探している

Aによると、エルヴィンがよく使用している部屋は
この研究室と幹部専用の会議室らしい

エルヴィンの部屋になかったってことはあいつ自信が持ってる確率が一番高いのだが、少ない希望を持って探しまわってるってわけだ

ファーラン「しかしこの本は全部巨人に関するものだよな

こんなもん読むやついんのか…」

「巨人大好きな子ならいるけどね笑」

ファーラン「ちょっと興味あるな、そいつ」

「すごい絡みづらいけど笑」

ファーラン「俺はリヴァイもイザベルも相手してんだ

今さら少しくらい癖のあるやつ出てきたって平気だな」

.

そんなことを話していると会議室に着いた

が、

ファーラン「……会議中…？」

「まぁ、壁外調査まで1週間もないし、急な会議は仕方ないよね……

……って何やってんの!!?怒られるよ!!」

ファーラン「会議中だからってノコノコ帰る必要はないだろ？

隣の部屋からこっそり聞くぞ」

こう言って俺は会議室の隣の部屋にAを連れ込んだ

.

「……どう？聞こえます？」

ファーラン「……微妙…だな…」

部屋に入ったはいいが肝心の内容が聞こえない

外に出ようとした時、辛うじて聞こえたのは

？「……が…て……資料室………」

資料室？

？「私………取って……す…」

資料室に何かを取りに行くってことか？

そう思ってAの方を見ると

顔を真っ青にして何故か物凄く焦っていた

ファーラン「おっおい、どうした？

ってか今の聞こえたか？資料室がどーのこーのっていう…」

「ファーランまずいよ！ここだよ！ここ！」

ファーラン「は？どうし……」

「ここ資料室!!」

！？

…てことは鉢合わせじゃねぇか？

.

すると、

ｶﾞﾁｬｯ

ｷﾞｨｨｲｲｲ

エルヴィン「……おやっ、誰かいるのか？」

まずい！

よりにもよってエルヴィンかよ！！