悔いなき選択－調査兵と元ゴロツキ－ (ページ13)

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－訓練－

ファーラン「ひとたまりもなかったですよ

俺の仲間もまとめて全員

あっという間に返り討ちでしたね

それ以来ずっとつるんでる

あいつはリーダーに祭り上げられて迷惑かもしれないですがね」

上官「そんなに腕の立つ奴なのか」

ファーラン「ケンカ売るのはやめておいた方がいいですよ」

「たしかにリヴァイは見た目からして怖いし強そう…」

そんなことを言い出すAにファーランは「それ本人の前では言うなよ…」と呆れ気味に言う。

そんなことはお構い無しで話を続けるA。

「でもさ、ファーランだって悪い人たちの集団のリーダーだったんでしょ？

だったらファーランは地下街のNo.2じゃない！？」

ファーラン「まぁ、そうなるけど…

ってか悪い人ってなんだよ

それになんでお前そんな嬉しそうなんだ…」

その後も、もの凄いキラキラした目のAの質問攻めに軽く答えるファーランだったが、

“何故、調査兵団に入ったか”

という質問だけは頑なに答えようとはしなかった

その姿をAは多少不振に思ったが深くは追求しなかった。

上官「……おっと…、お喋りはこの辺にしないと。

エルヴィン分隊長が見てる」

ファーラン「あの部屋…？」

「そう。あの棟の3階の一番奥の部屋がエルヴィン分隊長の部屋」

ファーラン「……お前…知ってるのか…？」

「うん。一回迷ったことがあって……

その時にいろいろ案内してもらったことがあるの」

上官「俺達も偉くなったら個室が貰えるんだぜ

さぁ、訓練の続きだ」

「了解ですっ！」

ファーラン「………」