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永愛 ページ4

「…っ!!」


目を開けると、そこはみたこともないところだった。


「私、出れたんだ…」


嬉しさと、よくわからない感情がこみ上げてくる。


涙が出そうなのを、必死にこらえる。


私は以前と変わらないまんまだ。


ただ、少し身長が伸びただけで。


それでも、本来生きていればの年齢にはまだ遠い。


服…も、何も変わっていなかった。


これからどうしよう。


お金も、家も、何もない。


本当のゼロからのスタートだ。


「…え?青柳アイ?」


ふと名前を呼ばれて振り返る。


「やっぱり、青柳アイだよな?」


星也お兄さんの友人さんがいた。


「あなたは…?」

「あぁ、自己紹介がまだだったな。私は後ヶ沢凛。なんとでもよんでくれ!」


そうだ。思い出した。


紙にオカルトと書いて置いてた人だ。


「凛お姉さんはなんでここにいるの?」


そう聞くと、ふっと笑い、よくわからないと答えた。


「…でも、人を救いたいと思ってはいたよ。」


私と同じ願い。


「私、月宮にとんでもないことをしてしまったからな。その罪を償いたい。」


私は、今まで傷つけてしまった人の分、助けたい。救いたい。


「私、も。」


言うと、凛お姉さんは驚いた顔をする。


そんなに以外だったかな。


「…そうか。」


これから、どうしよう。


本当に何もない。


唯一、持っていたのはお母さんが作ってくれたぬいぐるみ。


…と、何故か藁人形があった。


「アイちゃんはなんで藁人形なんかもっているんだ?」

「戻せるかも…」


戻れと念じると、前と同じ、私が消えたり現れたりする空間の歪みが現れ、藁人形が吸い込まれた。


「…本当に戻せた。すごいな」


これって、前と同じ事ができるってことかな?


「…アイちゃん、アイちゃんは異能力って知ってるか?」

永愛→←永愛



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威月 - 何回でも読み直せる!続き待ってます! (2020年10月19日 13時) (レス) id: 6561cece79 (このIDを非表示/違反報告)
威月 - とても面白いです!好きな作品と好きな作品の二次創作。とっても大好きです。頑張ってください。応援してます! (2020年10月15日 15時) (レス) id: 6561cece79 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - すごく面白かったです!続き頑張ってください!応援してます! (2020年10月13日 13時) (レス) id: c97e70c31b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天上院 | 作成日時:2018年2月17日 23時

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