悩みとちょっとした仕返し ページ6
「はぁ···」
橋本「Aため息ついてどうしたの？」
「祥平···」
橋本「らしくないよ。なにかあった？」
「···今日アフレコあったんだ。そこで、新人の子に《浅沼さんって、浅沼晋太郎さんの親族ですよね。その割には、全然上手くないですよね》って笑われて···」
橋本「···」
「上手くないのは、わかってたからなにも言い返せなかったけど、おじさんのことを悪く言われたと思って、すごくムカついた···」
「佳織姉さんや、かっきーさんもいたから耐えれたけど、いなかったら私あの子を殴ってた···それくらいムカついた」
橋本「···Aはすごい人だよ。舞台の稽古でも誰より早くセリフを暗記して、演出家さんとよく相談してるし、ハイネのアフレコでも、俺や奨悟にアドバイスくれたじゃん。十分だよ？」
「祥平···」
橋本「AはAらしさが1番だよ。···だからそのままでいい。」
私は、こんな優しい人と結婚したんだ。祥平がいなかったら、私は自分を責めて、そして見失ってたかもしれない。
祥平···ありがとう···
翌日
名塚「Aちゃん大丈夫？」
柿原「心配したよ···平気？」
「佳織姉さん、かっきーさん。ありがとうございます。私は大丈夫ﾆｺｯ」
名塚「なら、いいけど···」
新人「あっ浅沼さーんおはようございます〜」
「おはようございます。」
新人「足引っ張らないで下さいね〜？」
「そのセリフそのまま返すわ。···貴女こそ、迷惑かけるのも大概にしなさいよ。私より貴女の方がミスが多いからね。余計な雑音は入れないように」
新人「···ふんっ」
柿原「び、びっくりしたぁ···姫怖ぇよ。」
「ちょっとだけ、舞台女優の本気出しました」
さぁ仕事を始めましょ───
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作者名：恋歌 | 作者ホームページ：http://raon-uranai.ne.jp
作成日時：2019年8月18日 21時
