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【貴方side】
気づけば私は、丸山さんに後ろから抱き締められた状態のまま立ちすくんでいた。
甘くも男らしい香りがそっと私を包み込み、
私の心臓はまたひとつ大きく跳ね上がる。
離れなきゃ…そう頭ではわかっていても、
身体は言うことを聞いてくれない。
赤くなった頬を隠すように俯き、ただじっと抱き締められていた。
すると突然手が離れ、
丸山さんが私の前に出てきたかと思えば、両手を合わせて "ごめん"のポーズをした。
丸「も、もっ申し訳ありません‼
僕の彼女だなんて、そんな恐れ多い事をペラペラと…
しかしこうするしか、お嬢様をお守りする方法が思いつきませんでした…
いやでもあれはないやろ丸山!
ほんまにっ、あほ! あほ!
本当にすいませんっ！ 」
そう早口で言うものだから、
さっきまでの丸山さんは何処にいったのかと思わず笑ってしまう。
丸「…ほぇ？ なんですかぁ？」
ぽかんと口を開けて、
まるでタヌキのようなその表情は私の笑いを更に誘う。
「…ふふっ、なんでもありません。
丸山さん、助けてくれてありがとう」
さっきまでの恐怖心は、いつの間にかどこかへ飛んで行ってしまった。
私はぺこりと頭を下げ、微笑みかける。
丸山さんはポリポリと頭を掻きながら照れ笑いを浮かべていた。
気がつけばパーティは終盤、ダンスは残り一曲のみとなったようだ。
ダンス会場を見渡せば、あちらこちらに幸せそうなカップルが音楽に酔いしれながら踊っていた。
"私も…丸山さんと踊ることが出来たら"
そう思ってしまう自分に、
自分で自分の考えている事がわからなくなってしまった。
丸山さんはただの執事のはずなのに…
この気持ちがわからない。
そんな事を考えながらダンス会場を見つめていると、丸山さんはそんな私を見て微笑み
丸「シャルウィーダンス？」
ふにゃっとした笑みを浮かべながら手のひらを差し出してきた。
「…ええ、勿論。 喜んで」
嬉しさを噛み締め 彼につられるようにそっと微笑み返す。
そして 丸山さんの手に自分の手を重ね、彼にエスコートされるまま ダンス会場へと歩く
その日は私の心の中で、強く光り輝く素敵な思い出へと変わっていた。
音楽が、踊りが、手を重ねた温もりが、時間が止まれば良いのに…そう思えた夜だった。
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みーこ(プロフ) - 渋谷ともか(・＿・｜さん» わぁ！コメントありがとうございます！ 小説って難しいですね(°_°) そんなことを言っていただけるだけで嬉しいです！！泣 これからも渋谷ともかさんの作品、読ませていただきます♪ お互い頑張りましょう！ (2014年3月30日 3時) (
レス) id: 6003cdd699 (このIDを非表示/違反報告)
渋谷ともか(・＿・｜(プロフ) - コメントありがとうございました！小説とっても面白いです！間違って、評価9,0にしちゃいました(´д｀|||)ごめんなさいm(__)mもぅ、10点満点です(笑) (2014年3月30日 2時) (レス) id: 077a371072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーこ | 作成日時：2014年3月16日 22時
