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「ぬらりひょんは…そうだな。
とりあえず隠居生活楽しめばいいんじゃないか？」
「雑かッ！！」
勢いのいいツッコミは相変わらずだ
こんなぬらりひょんは、まぁ私に対してだけなのだが
「……ぬらりひょんは、鯉伴のことを頼むよ。
この子はぬらりひょんに似て、バカだから」
「……素直に頷けんじゃが」
「…あぁ…
バカにバカを任せたらバカなことにしかならんな。
これは鴉天狗に任せるか」
「「バカバカ言い過ぎだろ/じゃろ」」
声をハモらせる親子
仲が良さそうで良かったよ
「ぬらりひょんには、もう言葉が出てこん。
あなたには…感謝の念ばかりだ……」
私と出逢ってくれてありがとう
私を見初めてくれてありがとう
私を羽衣狐から助けてくれてありがとう
私を妻にしてくれてありがとう
私に子を授けてくれてありがとう
私に奴良組という居場所をくれてありがとう
私にたくさんの幸せをくれてありがとう
私を愛してくれて、ありがとう
「んなもん、そっくりそのまま返してやる」
「……あなたを愛せて、幸せだった」
「あぁ」
「あなたがいるだけで……
あんなにも汚く見えた世界が、美しく思えた」
「あぁ」
「……」
体に、力が、入らん
「ぬらりひょん」
「なんじゃ、A」
いつもの、私への愛に溢れたその優しい笑顔
その笑顔が、私は何よりも好きだ
「愛してる」
「……ワシも……
出会ったあの日からずっと、ずっと愛しとる」
あぁ……幸せだ
「……少し、疲れた……」
「………なら、休むとええぞ。
ワシはずっと、ここにおるからの」
「…なら…安心だな……」
あなたの、腕の中はいつだって、暖かいな
その日、この奴良組で誰よりも慕われ、皆の母であったAが静かに息を引き取った
(……ずっと、ずっとワシはあんただけを愛してる……)
(……おふくろ……)
(鯉伴のことは任せろ。あんたに代わって、尻でもなんでも蹴飛ばしてやるわい)
(………………)
(じゃから……珱姫と向こうで笑ってるんじゃぞ)
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桜蝶(プロフ) - 本気で最後に涙が止まらなかったです！続編をこれから読みますが、今度は嬉し泣きしそうですね(*^^*) (2020年3月21日 4時) (
レス) id: 226c36eb4d (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 続編嬉しいです！！私と皆さまの声が届いたようで、本当に嬉しいです！！ (2020年1月11日 23時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ことみ(プロフ) - 続編決まって楽しみです！！ (2020年1月11日 19時) (レス) id: eb62bdd2ac (このIDを非表示/違反報告)
紗那(プロフ) - 初めまして。この小説すごく好きです。なのでこれで終わりにして欲しくないです。続編をお願いします(^^) (2020年1月10日 14時) (レス) id: fa79a8dffc (このIDを非表示/違反報告)
菊 - 続編希望です！ (2020年1月6日 21時) (レス) id: add80d975f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2019年9月24日 16時
