彼に恋人も難しい２【牛島若利】

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大「集団的ローテンションっての意味わかんないけど、こっちから言わせてもらうとお前がただうるさいだけね」

天「酷い獅音！」

山「いつものことだろ」



とはいえ、やはりこのテンションの低さには何かと納得できないらしい天童はなにか文化祭の話で盛り上げられないかと奮闘。
去年何をやった、だのこれが面白かった、だのと後輩たちにアピール。
けれど能面後輩2名と笑顔でひらりと交わす後輩1名に惜しくも撃沈。



天「あれぇ…俺の認識がおかしかったのかなぁ」

瀬「大概お前の認識はおかしい」

山「それな」



天童はいつになくメンタルをボロクソにされる。



貴「あ」

大「？Aどうかしたの？」



急に声を上げたAに同盟軍たちの視線が自然と向いた。



貴「あ、いや…徹たちの文化祭の話思い出して」

天「え！なになに！？」

貴「別に面白い話とかじゃないですよ？

ただ徹たちのバレー部の出し物が腕相撲だったって話です」

天「ごめん全くもって意味わからないんだけど」



文化祭で腕相撲てなに。
というか腕相撲が出し物って何がどうなったらそうなるの。

天童は1人そうブツブツつぶやく。



牛「それは一体どんな出し物なんだ？」

貴「バレー部員の人達数名と腕相撲をして、勝ち進むとチャンピオンの岩ちゃんと戦えるよって出し物です」



あまり詳しくは聞いていなかったため朧気な記憶のなかからそんな情報を引っ張り出してくる。



瀬「ますます意味わかんねーな」

山「それで人来んのかよ」

白「面の皮だけはいい人いますからね、青城」

川「言い方のトゲが鋭すぎる」



言わずもがな、及川だ。



牛「岩泉に勝つと何かあるのか？」

貴「確か…何か景品があったはずですよ？」

牛「そうなのか」

大「どんな景品？」

貴「えっと…なんだっけか」



景品、景品…とAは目をつぶって記憶を呼び起こす。

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