彼に恋は難しい【牛島若利】

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ところ変わり街中に出て来た彼らはプラプラとひとまず歩く。
特に何をするということも決めていなかったためひとまず歩く。



大「Aは何かしたいとかある？」

貴「私ですか？んー…特にはないですけど、皆さんは何かありますか？」

山「いんや俺らも特には」



完全なる、ノープランである。
前に下見しに来て、案として出たカフェに入るというのもアリだがどうしようかと彼らは考える。
しかしこういう時に限り使える男がいる。天童だ。



天「じゃあなにするかを多数決で決めよう！」

山「多数決？」

瀬「なんか案でもあんのかよ」

天「まぁ、ごくごく普通の遊びラインナップだけどネ。みんな準備はいいかな！？」



いやなんの準備。と彼らは心の中でつぶやくも天童にツッコミをし始めたら調子に乗る上に果てしないため慣れたようにスルーを決め込む。



天「じゃあ行くよ！１.このままウィンドウショッピング。２.カラオケ。３.映画。４.「あ、じゃあ私の家に遊びにくる！ってのはどうですか？」なぬ！？」



全員の視線がAに刺さった。
当人はニコニコとしていていつも通り。



貴「前にも話しました通りうち親家にほぼいないですし、やることないならなんかDVDとか借りてうちで鑑賞でもいいですし、ゲームでもいいですし」



変にまた歩き回るより疲れなくて良くないですか？とAは提案した。
思いもよらぬ提案に全員キョトンとする。
が、すぐに反応した。



天「はい！遊びに行きたい！」

白「この人数大丈夫なわけ？」

貴「うん。リビングならオッケー。私の部屋は流石に無理」

川「俺もAの家行きたい」

牛「…いきなり邪魔をしても大丈夫か？」

貴「問題ないですよ！一応昨日の夜掃除もしてましたし」



誰かが準備万端だな、と呟くとAは備えあれば憂いなしなんだと言った。



貴「じゃあ私の家でいいですか？」



その言葉に、全員が頷いたのだった。









牛島さんとお出かけ。

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