彼に恋は難しい【牛島若利】

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天「ねぇねぇAちゃん」

貴「はい」

天「英太くんのファッション、どう思う？」

貴「え？」

瀬「バッ！！」



そんなことを言われれば自然と瀬見の方を向いてしまうA。
瀬見は見られたくないにせよ身長が180近くある長身だ。
隠れるなんてことはまず無理で、結局見られる羽目になる。



貴「…………………」

瀬「……………………」



この場に沈黙が訪れた。
天童は笑わないよう口元に手を当てて我慢するもプルプルと震えている。
瀬見は見られてしまったと顔面蒼白で今にも死にそうな顔をしている。



貴「ははっ、瀬見さんすごい全身ガラガラしてますね！」

瀬「笑顔で言うんじゃねぇ…！！」

天「ブヘァッ」

大「やめなっ、さいっ！」

天「んガッ！？！？いったぁ！何すんの獅音！！」

大「英太で遊ぶのやめなさいって言ってんの」



スパァンといい音を立てて天童の後頭部を叩いた大平。
白鳥沢のお父さんは、強い。



貴「瀬見さん」

瀬「………なんすか」

白「うわぁ、逆ギレ」

川「後輩に、しかも女子に八つ当たり」

「「うわぁ」」

瀬「白布と川西お前ら明日後頭部気をつけやがれ！！」



珍しくギャーギャー騒ぐ瀬見にAは笑顔を見せつつももう一度名を呼ぶ。
瀬見は変わらずふてくされたような顔をこちらに向けた。



貴「次は上か下か、もっとシンプルなの持って来たらいいと思いますよ。瀬見さん整った顔してるんですから、絶対似合います！」



にっこりと、花のような笑顔でアドバイスをくれた。



瀬「………………俺はこういうかわいい後輩が欲しかった…！！」



がくり、と項垂れる瀬見にAはどうしたんですか！？と慌てるも周りの奴らはニヤニヤしているか呆れていた。



天「まぁ、ある意味後輩だけどネー」

川「さっさと行きましょうか」

白「時間勿体無い」

瀬「なんだよこのかぁいくねぇ後輩どもは！！」

牛「よくわからんが落ち着け瀬見」



集合早々、瀬見がハッチャケていた。
※正確にはブチ切れていた。

+++++→←牛島さんとお出かけ。

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