107 二人の気持ち ページ7
その場に残る二人は…
沖田「同情してなんかあげないよ?」
風間「貴様に同情される程腹立たしいことはない」
風間は不愉快そうに言う
あっそ。でもこうなることは目に見えてたのにね
沖田「なんでこんなことしたの?あの子はちゃんと今と昔を区切ってるとこは知ってたでしょ?」
風間「…」
"知っている"と小さく答えた
風間「だからこそ貴様をここに呼び、そしてここでAに言ってもらった」
沖田「…自虐したかったの?え、もしかしてMだったの…ちょっと…いやマジで引く」
風間はふざけたことをいう沖田を怒ると話を戻した
風間「…今でも沖田総司。貴様と俺は恋敵であるのは変わりないだろう。だからこそこの場ではっきりさせたかった」
"それだけだ"と言うと風間は沖田に背を向け歩き出す
沖田「…それは自分が僕と同じ立場にあることを証明したかったの?」
沖田はそんな風間に言うと風間は歩みを止め、振り向かずに言う
風間「ふんっ同じところだからこそ、Aを手に入れた時の喜びは大きい」
…ふぅん。そういうことね 今は昔と違う。僕と風間は同じとこからスタートする…
決して昔のように風間が有利ということではないのだ
沖田「Aを落とすのはこの僕だよ」
風間「ほざけ」
そのまま二人はお互いに背を向け歩き出す…その時の互の顔はとても楽しそうな笑顔だった
Aを落とすのはこの俺だ。再びこの手で抱きしめてやる…玖蘭Aとしてまた生まれて来て、そして俺も風間千景として生まれたのであればそれは切っても切れぬこと。沖田総司、貴様にAは渡さぬ!!決して…あいつへの愛は昔と変わらぬ
風間…これは僕にとってはすごくいいチャンスかもしれないね?昔は君に負けた…僕が少しでも間に入れないくらいAの心は風間一色になってた。でも今回は違う!誰にも染められてないAだからね。今度こそAは渡さない…もう二度とあんな悔しい想いはしない
それぞれがここに決めた瞬間だったのだった
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作者名:そうせん | 作成日時:2014年1月2日 22時