何処にも属せない私８【葬儀屋】 (ページ4)

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ファントムハイヴ組ページ4

すたたたた

こっちも小走り程度で屋敷を回っていた

シ｢おいセバスチャン｣

セ｢はい｣

シ｢これ、ゴールどこだって言ったか｣

セ｢言ってないですね、はい｣

シ｢言ってないですねじゃない!!!｣

べしっ、と頭を叩いた

貴女｢そう怒らないの！ね？｣

セ｢そうですよ、坊ちゃん｣

シ｢姉様に便乗するな｣

眉間にしわが寄っている

セ｢でもまぁ、こうしていれば皆さんここに来ますから｣

"ご安心を"と笑った

なんでここにいるんだ？

セ｢皆さんそれに気づいてきっとお嬢様の腕の中がゴールだ、などとほざいてきますよ、きっと｣

･･･リアル過ぎて怖い

シ｢･･･僕たちはそれを回避するのか｣

セ｢それも面白いですね｣

貴女｢それもはや私たちが障害物なんだね｣

確かに

セ｢全力でお守りしますよ、お嬢様｣

シ｢しかし３対６は分が悪いな｣

貴女｢袋たたきにたあったら大変だよ･･･｣

不安そうに言うA

セ｢まぁあの人たちでしたらそんな頭のいいことはしないでしょう｣

回りくどく馬鹿と言っているセバスチャン

シ｢確かにそうかもな｣

カチッ

貴女｢？今の音なに？｣

セ｢坊ちゃんが誤って肘でなにか押しましたね｣

シ｢･･･悪い予感しかしないぞ｣

ばさぁぁぁぁぁぁあっ

上からなにか落ちてきた

それは･･･

セ｢へび･･･ですね｣

シ｢あいつか･･･｣

新しい使用人のやつを思い出したシエルは頭を抱える

貴女｢かわいい｣

｢｢･･･｣｣

普通の女の人なら悲鳴を上げるか逃げるかだろう

でもAはむしろその逆だったようだ

セ｢お嬢様は本当予想外な方です｣

貴女｢え？｣

シ｢はぁ｣