何処にも属せない私８【葬儀屋】 (ページ22)

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お手挙げページ22

ア｢A、泣かないでおくれよ｣

貴女｢ふぇぇぇっ｣

只今死神界に戻ろうとしているところアンダーテイカーに抱きついてAが泣きやまずに焦っているところ

ア｢ほら伯爵も言っていただろう?いってらっしゃいって！｣

いつで帰っておいでっていうことだよぉ?

貴女｢わかってるけど～!!!!!!うぇぇえん!!!!!!｣

ウィ｢Aさん･･･｣

流石にこれにはお手挙げ

貴女｢グスッ･･･｣

するとAが泣き止み顔をアンダーテイカーから離した

ア｢A?｣

貴女｢アンダーテイカーごめん、服濡らした･･･｣

ア｢別に気にしてないさ｣

Aのだしねぇ

貴女｢アンダーテイカー･･･｣

ア｢･･･大丈夫だよぉ。疲れたのならお眠り?小生が抱きしめてあげるから｣

そう言うとAは言われたとおりにスヤスヤと眠ってしまった

まるで大きな子供だ

ウィ｢Aさん、疲れたのでしょうね｣

短い期間にたくさんのことがあったのだ

疲れるのも無理のない

ア｢ウィル、君にはたくさん迷惑をかけたねぇ｣

ウィ｢いえ。彼女は我ら死神にとっても大切な存在ですから｣

グ｢ちょっとアタシには感謝の言葉ないノ?｣

むくっ、と起きたグレル

･･･起きてたのかい君･･･

ウィ｢世話が焼けます｣

グ｢いやんありがとうウィル♡｣

ウィ｢もう一度気絶しますか?そしたらここに置いていきますから｣

グ｢もうひどいんだから！｣

起きてもこの調子

よく懲りないものだ

ア｢グレル、君もありがとう。助かったよ｣

グ｢･･･えぇ、全くヨ｣

腕を組み、いうグレル

グ｢A、ちゃんと幸せにしてよネ。アタシが、このアタシが譲ってあげるんだからネ!!｣

むー、と口を尖らせいう

ア｢･･･Aは幸せ者だねぇ｣

こんなにも他の人から幸せを願われてる子

ア｢小生がついてるんだから幸せに決まってるだろう?｣

グ｢うっわなにそれ。この自意識過剰｣

ア｢それでいいさぁ｣

なんだかんだ言ってグレルは分かっている

Aの幸せはアンダーテイカーと共にいることと･･･

ウィ｢グレル・サトクリフ｣

グ｢ん？なぁに、ウィル｣

ウィ｢協会に戻ったら仕事が山ほどありますので今回逃げたら、減給どころの話では済ましませんからね｣

"肝に銘じておきなさい"とウィルはメガネをあげていった

グ｢げぇ･･･｣

ア｢ヒッヒッヒ、頑張るんだねぇ｣