Sorry Sorry Love

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しげんちで、一番ええ席の、
フカフカのソファの上に三角座りする。

しげが淹れてくれた、
あったかいカフェオレ。

カップをふうふうしてたら。


「小瀧、もしかして、大倉社長となんかあったん？」


斜め前の一人がけの椅子に座った、しげに聞かれた。


「別れた」


「お前、それでそんな荒れてんの？
社長に浮気でもされたん？」


「違うよ。
そんなんちゃうねん。
忠義くんはそんな人ちゃうもん」


「そうやな。
大倉社長はお前にベタ惚れやもんな」


「俺が悪いねん。
しげにも、またいつか話すから」


忠義くんとの事。

自分の中で、
まだ昇華出来てないねんな・・・


「うん。分かった。
これ以上は聞かんとく。
あんな、小瀧。
それでさ・・・
俺、話してなかってんけど」


「うん？」


「俺、今、気になってる子おるねん」


「へえ・・・しげが恋なんて珍しいやん。
俺の知ってる人？」


「うん、まあ。
今日の食事会もな、ヘタレの俺のために、
マネージャーがお節介焼いてセッティングしてくれてん」


「そうやったん？！
寝耳に水やねんけど！」


びっくりしたあ。

まさか、相手、流星とちゃうよな？


「まあ、初めて言うてるからな」


「一体、誰なん？」


「メイクの神山くん。
初めて会った時から、
なんか初めての気ぃせえへん言うか」


「神山さん・・・」


「なんでそない驚いてるねんな。
小瀧かって、男の社長と付き合うてたやん」


「うん、まあ。そやねんけど。
しげ、でもさ、
神山さんは、藤井さんの恋人なんやろ？
みんな言うてるやん」


「それが違うらしいねん。
マネージャーが神山くん本人に聞いてきてくれた」


「ほんまに？
けど、俺・・・」


さっき、見てしもた。

二人がキスするところ・・・


「ん？」


「ほんまなん？
神山さんが嘘ついてる可能性もあるやん。
仕事の関係者に、
そない簡単にほんまのこと言わんやろ？」


「まあな。
けど、藤井さん本人に今回の食事会頼んでんで？
あっさり承諾してくれはったし」


なんで？

あんなキスしといて。


流星に腹が立って仕方ない。


「・・・高見の見物してるんかもやん。
藤井さんなら、しそうやん」

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